努力する子の育て方

努力に勝る才能無し!努力の才能を育てる教育法、ボルダリングによる育児ハック実践、我が家の超個性的なギフテッド児の生態など

子供のPDCA思考を鍛えて失敗を怖がらない強いメンタルを養おう

f:id:KeiPapa:20190125143326j:plain

 

目標に向かって努力を続けていく上では、失敗を恐れずに行動できる必要があります。あらゆる挑戦に失敗はつきものであり、勝負事には必ず勝者と敗者が生まれます。全ての努力が成功や勝利という結果をもって報われるということも、残念ながらありません。従って、失敗の可能性があるということを理解した上で、それでもなお努力できる強い心が必要となります。

以前の記事では、失敗の可能性があってもなお努力を続けていくために「努力の成功体験を積む」というアプローチをご紹介しました。

これは、努力することで自らが成長する体験を積むことで、努力というもの、そして自分自身への自信を深めていくアプローチです。

しかし、失敗を恐れずにチャレンジを続けていくためには、「失敗」そのものに対するものの考え方も重要です。いくら成功体験を繰り返し積んでも、失敗への恐怖感が強すぎれば、一度の失敗で心が折れてしまうということにもなりかねません。もしも本当に成功体験しか積んでこなかったとしたら、まだ見ぬ失敗への恐怖が膨らみ続け、結果としてチャレンジが怖くなってしまうということも起こり得ます。

子供が失敗を恐れないようにするためには、「失敗は決してネガティブなものではない」という事実を理解してもらうことが重要です。実際、失敗はまったく悪いものではありません。失敗は、成長のための糧なのです。「失敗は成功の元」という言葉は、失敗してしまった人を慰める言葉では決してありません。ただ事実を言っているに過ぎないのです。

ではどのようにすれば、子供に「失敗は悪いものではない」という事実を理解してもらえるでしょうか。ここでは、PDCAサイクルを意識したものの考え方、PDCA思考を通じて、子供に失敗という結果のポジティブさを伝えるいくアプローチについて、書いてみたいと思います。

失敗が成功の元に変わるPDCAサイクルの考え方

PDCAサイクルという言葉はビジネス用語としてかなり一般的になってきたので、知っている方も多いかもしれません。PDCAサイクルはPlan(計画する)、Do(実行する)、Check(評価する)、Action(改善する)のサイクルを繰り返すことで、継続的に業務の改善を図っていくためのマネジメント手法です。

PDCAサイクルは、工場などでの生産・品質管理プロセスを効率的に改善する手法として生まれ、大きな成果をあげました。そして今では、会社など組織の意思決定プロセス、また個人が目標達成に向けて着実な進捗を生み出していくための物の考え方としても、PDCAサイクルが応用されています。

PDCAサイクルの枠組みにおいて失敗はただの過程に過ぎない

PDCAサイクルは、目標達成や問題解決のために、改善を積み重ねて到達するというものです。つまり、その本質はトライ&エラー、試行錯誤であるとも言えます。当初立てた計画が失敗であっても、そこから目的達成に向けて課題を見出し、改善策を考えるのが、PDCAサイクルです。つまり、PDCAサイクルの中で、失敗というのは目標達成に向かって進んでいくための、単なる過程に過ぎません。

PDCAサイクルの枠組みで物を考える時、失敗というものは、改善策を導くための土台として大きな価値を持つ情報です。つまり、ほとんどの失敗は、文字通りの失敗ではありません。それは将来の成功につながる大切な踏み台であり、「成功の元」なのです。

PDCAサイクルは、個人の日常生活にも適用可能な、普遍的な枠組みです。つまり、このPDCAサイクルの枠組みを意識してものを考える限り、失敗というものを恐れる必要はなくなります。

 

 

子供にPDCA思考を植え付けていく

では、どうすれば子供にPDCAの枠組みでものを考える、PDCA思考が身についていくのか、見ていきたいと思います。

まずは親の意識が大事

子供のPDCA思考を育んでいく上で、まず大切になるのが親の意識とサポートです。ハッキリ言ってPDCAサイクルの理解や実践は、子供にまかせてなんとかなるものではありません。なにせ、仕事をしている大人ですら難しい代物です。子供に教える前に親がPDCAのことを良く理解し、子供をサポートしながら身につけさせていくのが、基本になります。

何より大切なのは子供のモチベーション

PDCA思考を身につけるには、PDCAサイクルをとりあえず回してみる実践が必要であるとよく言われます。たしかに、PDCAサイクルを理解するには実践してみるのが一番効果的です。しかし、だからと言って子供にいきなりPDCAサイクルを回させようとすると、大体上手くいきません。

よくある原因は、子供のモチベーションがないところでPDCAの実践を行おうとすることです。PDCAサイクルは、そもそも問題解決や目標達成に向かって進んでいくための手法です。つまり、PDCAサイクルを回すためには、「どうしても解決したい問題」「なんとしても達成したい目標」といった、強いモチベーションが前提として必要です。PDCAサイクルを学ぶために用意した手ごろな問題や目標では、多くの場合子供に十分なモチベーションを与えることができず、PDCAサイクルが上手く回りません。

子供にPDCA思考を植え付けていくために、まずPDCAサイクルを回す原動力となるモチベーションを見つけましょう。例えば、子供が何か失敗して悔しがっていたら、そこには強いモチベーションが隠れていると考えられます。悔しがるということは、結果に満足していないということであり、もっと上手くやりたい、つまり改善のモチベーションがあるということです。以前書いたように、負けず嫌いの子はこの点が非常にわかりやすいです。 

負けず嫌いの子でなくても、子供が自分からもっとやりたい、もっと上手になりたいと言う内容を見つけます。とにかく子供にモチベーションがなければ、PDCAサイクルの実践は非常に難しくなってしまいます。

重要なのはとにかくC(評価)からA(改善)へとつなぐ意識

子供が何か失敗し悔しがった、もっと上手になりたいと言った、そんなモチベーションの発露を見出したなら、そこがPDCA実践開始のチャンスです。そして、その瞬間はPDCAのC(Check:評価)の段階と言えます。悔しがるというのは、何かした(Do:実行)後に、その結果を振り返った自己評価なのでC(評価)なのです。

そこですぐにA(Action:改善)へとつないでいきましょう。子供が悔しがったり泣いたりしていたなら、まずはその気持ちに寄り添って、落ち着くのを待ちます。激しく悔しがるのも悪いことではありません。それだけモチベーションが強いということを、親に伝えてくれる大事なシグナルです。

子供が落ち着いたら、状況改善の方向性へ向けて話し合います。まずは悔しかった理由を確認し、改善の意志があるかどうかを確認しましょう。「次は負けたくない?」「もっと上手くなりたい?」最初はそんな程度でOKです。改善の意志が確認できたら、そのためにはどうすればいいと思うか、子供にアイディアを聞いてみます。「練習する」など、前向きで効果的と思える回答があれば十分です。もし「わからない」となったり、とても効果的とは思えないアイディアしか出てこない場合は、親がどうすればいいか教えてあげましょう。これでC(評価)からA(改善)への流れがつながったことになります。

PDCAならば当然次はP(Plan:計画)が来るのですが、子供であれば最初からP(計画)を綿密に考える必要はありません。P(計画)はシンプルにして、D(Do:実行)へきちんとつなぐことを第一に考えます。何かしら改善につながるような、頑張れそうなこと、無理なくできそうなことを1つ決めて、できる限りやっていくようにします。

子供が高いモチベーションを持っていればいるほど、このP(計画)からD(実行)への移行もスムーズです。これで、失敗して悔しい状況から、その状況を改善するために考えて行動する、C(評価)→A(改善)→P(計画)→D(実行)という流れができました。

無理にサイクルを回さずC(評価)からA(改善)につなげることを繰り返す

PDCAサイクルを回すにはある程度の期間、その問題について継続的に取り組む必要があります。さらに、PDCAサイクルは短期的に結果がでる問題と相性が良い反面、長期的に見ないと結果がわからない問題には適用しずらいという特徴があります。また、結果の評価がしっかりできない場合は、あまり役に立たないという限界もあります。

例えば子育てのような、長期的にしか結果が出ず、また結果をみても何が正しくて何が失敗かがきっちり判定できないようなものには、PDCAサイクルはそもそも適用困難です。

子供が強いモチベーションをもち、ある程度の期間継続的に取り組んでいけるPDCAサイクルの実践に適した問題が身近にあれば良いのですが、それが見つかる確率はそんなに高いものではありません。

もしもPDCAサイクル実践のための都合のよい問題が見つからなければ、無理にサイクルを回す必要はありません。その代わり、子供がなにか失敗を経験したり、悔しがったりすることがあったならば、それを確実にその状況を改善するための行動につなげていくよう、意識的に働きかけていきます。サイクルにはならなくとも、とにかくC(評価)からA(改善)への移行を何度も促していくのです。

PDCAサイクルを回す上で、一番難しいのがC(評価)→A(改善)の部分です。また、PDCA思考通じて失敗への意識を変えていく上でも、一番キーになるのはC(評価)→A(改善)の部分になります。つまり、このC(評価)→A(改善)の部分を何度も繰り返し行うことが、PDCA思考を身につけ、失敗をネガティブに捉えない意識を育んでいく上で、一番効果的であると考えられます。

子供にPDCAを身につけさせるのに最適な教材

やはり、子供にPDCAサイクルを実践させていくのは、とても難しいことです。大人ですら個人レベルでのPDCAの実践は難しいので当然と言えば当然ですが、やはり子供にとってのPDCAサイクル実践に適した目標や問題が、なかなか簡単には見つからないという点が、一番のネックと考えられます。

しかし、子供にPDCAサイクルを難なく実践させ、PDCA思考を植え付けていくのに最高の教材が、実は存在しています。ボルダリングです。ボルダリングを使えば、子供が楽しみながら壁を上るだけで、意識せずとも自然とPDCAサイクルを実践し、PDCA思考を身につけていくことができてしまうのです。

そこで次の記事では、子供にPDCA思考を身につけさせるボルダリング育児について、書いていきたいと思います。