努力する子の育て方

努力に勝る才能無し!努力の才能を育てる教育法、ボルダリングによる育児ハック実践、我が家の超個性的なギフテッド児の生態など

子供のボルダリングは何歳から始めるとよいか考える

f:id:KeiPapa:20181116215331j:plain

 

 

 

「ママ、これやりたい」
「あ、6歳からだって。もう少し大きくなったらね」

ボルダリングジムの前で、しばしば聞かれる親子の会話です。別に通りがかる人の会話にずっと耳をそばだてているわけではないのですが、ジムに行けば一度は耳にするくらいよく聞く感じですね。

上の会話でわかるように、うちの子が通っているジムには6歳以上という年齢制限があります。しかし、最近はもっと年齢制限の低いジムや、年齢制限を設けないというジムも増えてきました。

その気になれば乳児でもボルダリングジムに通わせられる時代ですが、当然とにかく早く始めれば良いというものではありません。では、子供がボルダリングを開始するのに、適した年齢というのはいつ頃でしょうか?さらに、子供がボルダリングをするだけでなく、親が楽をして教育効果が期待できる育児ハックツールとしての活用を考えた場合、その導入時期はいつ頃が適当でしょうか?考えてみることにしました。

子供がただ登って楽しむだけなら2、3歳でも十分いける

うちの次男のちーちゃん(2歳)を、年齢制限のないジムに連れていって登らせたことがあります。2歳児にボルダリングができるのかよくわかりませんでしたが、兄が毎週ボルダリングをしに出かけるのを見て、「ちーちゃんもボルダリング!」と激しく要求し始めたので物は試しにと、いつもと違うジムに連れていったのでした。

結論から言うと、2歳児でも壁を登ることはできました。まあこの年代の子供の発育は非常にばらつきが大きいので、年齢はあまり参考にならないかもしれません。その時のちーちゃんは、公園のはしご系遊具で遊ぶことができていたので、公園やプレイエリアでよじ登って遊ぶタイプの遊具で遊べれば、ボルダリングの壁を登る動きは十分にできると思います。

 

 

ボルダリングのルールを理解できるのはもう少し大きくなってから

しかし、上で2歳児が「登れた」といっているのは、ホールドに手と足をかけて上にある程度登って行くことができたというだけです。決められたホールドを使って、課題をスタートからゴールまでクリアする、というボルダリングのルールを理解して登るのは「どう頑張っても無理」という印象でした。ちーちゃんはスタート、ゴールというコンセプトもわかっていなかったので。まあ、それでも楽しそうに登っていましたけどね。

ボルダリングのルールがいつ理解できるようになるかは、恐らく個人差が非常に大きいと思いますが、「ルールの理解」という点で目安になるのは「一般的な社会のルールや、他の人と決めたルールにそって遊ぶことができる」かどうかではないかと思います。年齢的には幅がありますけど、早い子でも4歳くらいからでないと難しいのではないかな?と。

ボルダリングの教育効果を得るためにはルールに沿って登る必要がある

これまでの記事で書いてきた通り、ボルダリングにはPDCAサイクルの考え方が自然と身についたり、スモールステップで「やればできる」という自信を養ったりという、「努力の才能」を身につけるための素晴らしい教育効果が期待できます。

しかし、こうした効果の根幹は、ボルダリングの競技性です。ルールを理解せずにただ壁を登っていても、教育効果はあまり期待できません。体幹のトレーニングという点でも、ルールを守って登るのと好き勝手登るのでは効果は大きく違うと考えられます。好き勝手に登る場合は自然と自分の体に負荷の少ない登り方をしてしまうためです。

つまり、教育ツールとしてのボルダリングのメリットを享受するためには、子供がボルダリングのルールを理解して登れるという条件が大切であると言えます。

親が楽をする育児ハックのための条件

もう一つ、ボルダリング育児の大きなメリットは、親に負担があまりかからず、見ていて楽しめるという点です。

しかし、このためにも当然、子供がボルダリングのルールを守って登れることが重要になります。ただ好き勝手壁を登っている状態というのは、公園のジャングルジム遊びと同じなので、見所のない単調な繰り返しになりがちです。

子供がジムの安全ルールを守れないと、最悪大事故につながってしまいます。従って、子供が安全ルールを十分理解できない場合親が常に気を張っている必要があり、親はジムにいる間中心労が絶えず、ゆったり座って子供のボルダリングを見ていられる状況が生まれません。

また、子供が小さい場合、登るのはできても降りるのはできない、という問題がよく起こります。下を見て高さを実感すると怖くなって動けなくなるパターンですね。これはボルダリングにはじめて来た6歳以上の子供でもたまに見かけるので、もっと小さな子だとさらに頻発すると思います(2歳のちーちゃんもよく降りられなくて騒いでいました)。

つまり、子供にボルダリングをさせて親が楽しむ、楽をするという育児ハック側面を考えると、子供の年齢はルールが守れるかどうかギリギリの4歳よりもう少し高くないと、ちょっと安心できない、ということになると思います。

結論:やっぱり目安は5,6歳くらい?

というわけで、子供への教育効果と親側の育児ハック効果が享受できるという条件の両立を考えると、やはり大人が少々目を離しても子供が集団生活を送ることが可能になってくる5、6歳ごろが、ボルダリングを育児に導入するのに適した年齢なのではないかと思われます。

もちろん、子供の発達スピードは人それぞれなので、発達の早い子は少し下の年齢からでもルールを守ってボルダリングが楽しめる場合もあり得ます。子供がボルダリングに興味を示し、普段の様子を見ていていけそうだなと思ったら、一度お試しでジムデビューしてみるのも良いのではないかと思います。

 

<その他の「ボルダリング何歳から」に関する記事>