努力する子の育て方

努力に勝る才能無し!努力の才能を育てる教育法、ボルダリングによる育児ハック実践、我が家の超個性的なギフテッド児の生態など

ボルダリングで「子供の習い事ストレス」からの解放

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親にとっても結構ストレスフルな子供の習い事

習い事に力を入れるご家庭が増えてきたなと感じます。周りを見ても、幼稚園のうちからいくつか習い事をかけもちしているお家は珍しくありません。そういう我が家も、長男ケイには幼稚園の頃からサッカー、水泳などいくつか習い事をさせてきています。

しかしこの習い事、親にとっては結構の悩みのタネではないでしょうか?

そもそも自分の子にどんな習い事が合っているのか、中々確信が持てません。子供に聞くと、とりあえず何でも「やりたい」と言うので候補を絞るのも一苦労。

とりあえず子供を通わせ始めてみても、なんだかそれほどピンときていない様子の子供に「このまま続けて大丈夫なのかな・・・」と余計不安になってしまいます。かと言って、他の習い事に変えたところで同じことが繰り返される気がして・・・。

「子供がやりたいと思う習い事をさせたい、無理強いしたりしたくない」

そんな風に考えながら子供の習い事を見ていたはずなのですが、実際のところ、私の場合この考え方が非常に大きなストレスを生みました。どうしても、子供の「やる気」が気になってしまうのです。

子供が練習に集中していないような日があると、すぐに「もう飽きたのかな」と思ってしまいます。いけないとはわかっていても、子供が中々上達しない様子に、やる気を疑ってしまいます。

子供に確認すると「続けたい」と言うのですが、「それならもっと真剣に・・・」と要求する気持ちが消えません。ついには、子供の進度が周りの子と比べて遅れると、「本当はやりたくないのかな?」なんて悩んでしまったりしました。

そんな私にとって、こうした子供のやる気にまつわる習い事ストレスを、一気に解消してくれたのがボルダリングでした。少し調べると、私と同じようなストレスを子供の習い事に感じる人は結構多いようです。そこで今回は、なぜボルダリングでは子供の習い事から受けがちなストレスが発生しづらいのか、書いていきたいと思います。

(注)このブログで言う「子供のボルダリング」とは、親が子供をボルダリングジムに連れていくことを指しています。ボルダリングジムが提供しているキッズスクールに入会させることではありません。

 

手間いらずで親のストレスを生まないボルダリングのシステム的長所

大抵の習い事やクラブ活動は、やると決めたら教室やスクールへ入会手続きをし、レベルにあったクラスに通う日時や回数を決める必要があります。そして、一度決めたらそのスケジュールに沿って通う必要があり、休んでも月謝が発生するので、なるべく毎回通わねばならないという強いプレッシャーも生まれます。

続けられずにやめる場合は、退会手続きも必要です。大抵の習い事では最初のお試し期間がありますが、いざ本気で始めるとなればスケジュール管理、諸手続き、そして続けていくための諸々の負担が親についてまわります。そして、こうした負担を親が負ったという事実も、子供にそれ相応のやる気を求めてしまう要因として働き、さらに大きな親のストレスを生み出す原因になります。

しかし、ボルダリングジムの入会システムは非常に気楽です。最初にジムの会員証を作る手続き(規約に目を通してサインするだけ)がある以外は、何も手続きはありません。

誰かに教わるものではないので、先生やクラスの予定に合わせてスケジュールを決める必要がありません。退会というのは、概念からしてありません。ボルダリングはジムに通った分だけしか料金がかからないので、お金が無駄になることもありません。

子供と親の体調やスケジュール、やる気に合わせて「続けないと」というプレッシャーなく続けていけるのがボルダリングのメリットです。そして、気楽に始めて気楽に続けていける分、親もイライラせずリラックスして子供のことを見守ることができます。

 

 

 

子供の「やりたい」に100%まかせてしまえるボルダリングのメリット

一般的な習い事であれば、クラブやスクールに入会した時点で、スケジュールが決まってしまいます。一度スケジュールが決まれば、とにかくその日時に通うという状況が生まれます。だからこそ、一応通ってはいるけれど、子供にやる気がないように見える、といった悩ましい状況も生まれてきます。

しかし、ボルダリングではスケジュールは決まっていないので、子供が行きたいと言った時だけ連れていくことにできます。登る時間と料金も1時間ごとに細かく調整が効くジムが多いので、子供のやる気に合わせて、日ごとに細かく調整できます。

もし子供が飽きてしまえば、自然とジム通いをやめてしまうことになるかもしれません。でも、退会の手続きもありませんし、「うちの子にはあまり合わなかったな」と納得して終わりにできます。逆に、もし子供が「もっと行きたい」と言えば、親ができる範囲で回数を増やすこともできます。

つまり、ボルダリングは完全に子供のやる気主導のアクティビティとして運用していくことができます。自分の子供のやる気を疑わなくてすむのは、親の精神衛生上とても良いことです。

実は、この子供のやる気主導で通わせられるというボルダリングの特徴は、親のストレス軽減に加えて、努力できる子の育成という観点からも非常に重要になってきます。それについてはまた、別の記事に書いていきたいと思います。

「ただの壁登り」で「オリンピック種目」というストレスを生まない絶妙な立ち位置

ピアノ、ソロバン、英語教室、スイミング、大抵の習い事は役に立つ技能の習得を目指します。技能というのは、身につかなければ意味がありません。すると、親としてはどうしても子供の上達を意識せずにいられません。

しかし、親が子の上達を意識すると、子供の進度や取り組み方への不満やストレスもまた大きくなってきます。

ボルダリングがそうした習い事と大きく違う点、それは「壁や岩を上手く登れる」ということが、実際さして役に立たない技能であるということです。

例えば「泳ぐ」という技能が生きていく上でどう役立つかは言うまでもありません。しかし、壁や岩を登る技能の活用法を生活の中で見出すのは難しいものがあります。ピアノは学校やコンサートで披露する機会も多いことでしょう。しかし、ボルダリングの技術を披露する機会は、普段はまず無いことでしょう。

ボルダリングは、実生活に大して役に立ちません。しかしだからこそ、親は子供の上達具合に目くじらをたてず、おおらかな気持ちで見守ることができます。仮に子供の上達が芳しくなくとも「別に壁が登れなくても人生困らない」と考えられるストレスの逃げ道が、ボルダリングにはあります。

では上達しても意味がないのか、というと全くそんなことはないのが、ボルダリングの絶妙なところです。ボルダリングはオリンピック競技で、上達していけば地域、全国、そして世界と、競技者としてのフィールドが広がっていきます。プロとして活動しているクライマーもいて、上達した先にきちんと夢が見られる奥行きも、ボルダリングにはあるのです。

子供の上達が速ければ「もしかしたら」と夢が見れ、子供の上達が遅くても「ただの壁登り遊びだし」と笑っていられる、この絶妙な立ち位置が、親のストレスを生まないボルダリングのユニークな長所であると、私は思います。

おわりに

楽器演奏技術や特定のスポーツ種目など、習得技能がゆずれない場合はもちろんボルダリングでは用が足りません。しかし、もし習得技能にこだわらず、ただ子供の色々な能力を伸ばす方法として取りいれるならば、簡単にストレスなく続けていけるボルダリングはかなり優秀なアクティビティだと思います。

ちなみにケイは、ボルダリング以外の習い事もまだ続けています。しかし、ボルダリングを通じてケイの内面のことが非常に良く理解できたことで、私の「子供のやる気への懐疑心」からくる習い事ストレスはかなり軽減されました。個人的に、ボルダリングには頭があがりません。