努力する子の育て方

努力に勝る才能無し!努力の才能を育てる教育法、ボルダリングによる育児ハック実践、我が家の超個性的なギフテッド児の生態など

うちのギフテッド児の塾通い、1年経って思うこと

 

 

 

小3のとある日、科学教育に力を入れているという近所の中高一貫校を受験したいと言い出した我が家の長男ケイ。 

 

自分達含め、親族全員が中学受験未経験の我々夫婦は、それならプロにお願いしましょうと塾への丸投げを即座に決定したのでした。

まあこの判断は全く正解だったと思います。なんせ我々は、ケイの志望する中学の試験が「適性検査」と呼ばれるタイプで、小学校の範囲を超える知識問題や特殊算を駆使して解く難問は出ないということも知らない有様だったので。

 

さて、そんな我が家に先日ケイが、塾からお便りを貰ってきました。見ると、これから一年間、また塾に通うかどうか継続意思確認のお手紙。そうか、ケイが通塾を始めて丁度一年経つのか・・・。

恐らくまたあっという間に来る一年後には、もうケイの受験は終わっているのだと思うと、なんだか少し身が強張るのを感じます。

塾と学校の違う楽しみ

「塾から続けるかどうかの手紙が来たけど、どうする?」そう聞くと、ケイは間髪入れずに「このまま通いたい」と返してきました。

まあこれは正直、聞くまでもないこと。塾から帰ってきたケイに「どうだった?」と聞けば、答えは必ず「楽しかった」だし、いつもニコニコと塾に行き、ニコニコと帰ってくる彼を見ていれば、そこに疑う余地はありませんでした。

小学校ではこれまで色々とやらかしてきているケイが塾で上手くできるかは心配していたので、塾から何も言われず楽しく通えているという状況は、素直に喜ばしいです。

ふと思い立ち、今回はちょっと違う質問もしてみました。「学校の楽しさと塾の楽しさは何が違う?」するとケイは一呼吸おいて、こう返しました。「学校は友達がいて楽しい。塾は授業が楽しい」

どうやら塾での適性検査対策の授業は、よほど面白いらしい。確かに、帰宅後のケイは「今日はトリボナッチ数列で頭の体操をした」なんて小学校ではまずやらない内容の話をしていたりして、新しいことを勉強するのがとにかく好きなケイとの相性は良さそうです。

まあ、適性検査の問題は応用問題で、学校でやる基礎的な学習内容を身につけていないと解けないということを考えれば、塾の勉強を楽しめるのは学校の勉強のお陰でもあるということを忘れてはいけないと思いますけど・・・とりあえず受験勉強をそれだけ楽しめているというのは、とても良かった。

それは受験のための勉強となると途端にやる気がわかなくなる受験勉強アレルギーの私からすると、信じられないことだったりもするのでね。 

塾と習い事の両立

本人たっての希望だったテニススクールを通塾開始と同時に増やしたこともあって、受験勉強と他の習い事の両立が上手くいくかは結構心配していたけれど・・・この一年間の模試の結果を見る限り、その辺はなんとかなっているかなといったところ。

最初の合否判定模試の結果は以前記事のネタにしましたが、 


その後の適性検査タイプの合否判定模試の結果でも、志望校の合格率は70~80%あたり、地域での順位も志望校の定員数からして十分な順位を取れているようなので、とりあえず今のペースの勉強でも、周りに置いていかれているということはないみたいです。

4教科型の模試の方も、最初は算数だけ良くて残りの3教科は平均点くらいだった成績が、最近では算数は満点近く、他の教科も偏差値60を超えるくらいに上がってきていて、どうやら受験対策の効果は出てきている様子。

プールやテニスをやった直後にそのまま模試へと直行したり、サッカーチームの合宿で何度も塾を休んだりしてきた中でこんな感じの成績推移なら、とりあえず両立はなんとかなっていると判断していいのかな、と。

まあ今年は受験本番の年だから、これまで以上に勉強に集中しないといけないのはそうなんだろうけど・・・その辺の勉強時間は、今までほぼ自由に遊んで使ってきている放課後や休日の時間から捻出してもらえればいけるのではないかな、なんて。 

実のところ、ケイは他にもやりたいことが沢山あるらしく、本当は英会話もやりたいし、ボルダリングもスクールで習ってみたいし、他のスポーツにも色々興味があるなんてたまに口走るのでその度にヒヤヒヤするのだけど・・・。

まあ本人も今は増やせないし、そもそも全部は無理ということを承知してはいるらしいので、後は中学生になってから、自分の興味の優先順位とうちのリソースの問題を勘案しつつ、色々やってもらいたいと思います・・・。

 

 

塾の効能

受験塾に通う一番の目的はもちろん受験対策だけれど、それ以外にも、この一年間の通塾でケイに表れた効能みたいなものはあると感じます。

例えば、適性検査対策の宿題で作文をたくさん書くことになり、ケイの「書く」ということに対する苦手意識はかなり減ったと思います。今では文章書きの宿題は、昔泣いていたのが嘘みたいに、さらっと終わらせるようになりました。

 

でも見ていて一番目を引く変化は、ケイがしっかり読める字を書くようになったこと。決してきれいというわけではないけれど、「読めない」と言わずにはいられない字を書いていた一年前に比べたら、ものすごい進歩を感じています。

あとは、テストというものへの向き合い方も、たぶん塾での受験勉強に教えてもらったことかもしれません。

最近ケイは、返却されたテストに間違った所があると、誰に言われずともさっと調べて直すようになったそうで、その時のとても悔しそうな表情に熱意を感じると、小学校の先生に言われていました。

目的のために点数を追いかける勉強が一番重要だなんて勘違いはして欲しくないけれど、知識を身につけ積み上げていく方法の一つとして、テストの使い方が上手くなったのは良かったのではないかな、と。 

この先、未体験の一年

ケイが小学6年生になる今年は、本人はもちろん親の私達も経験のない、中学受験生としての一年。今年の結果が子供のその後6年間の進路に影響してくると思うと、やっぱり緊張する部分があります。

まあ、今からピリピリしていてもしょうがないとも思いつつ、どこまで行っても水物な試験、全部終わるまで心配はどうせ尽きないと思うと、やはり少々気が滅入ってきたりして。

心の準備をしておこうと、中学受験漫画の『二月の勝者』を読んだら、なんだか余計に心配になってきてしまったりして・・・。

でも、子供の入試というのはほとんどの親がそのうち通る試練みたいなものだと思うので、それが想定よりも少し早く来たと腹を括って乗り切っていくしかないのかな、とも感じています。

当のケイはと言えば、「春休みにはUSJ行ける?」などと気楽に口にするなどしており、今のところ全く緊張感を感じないのだけれど・・・まあ本人がそれくらいの感じでいてくれた方が助かる部分はあるのかも、なんて心のバランスの持っていきかたを模索する、今日この頃なのでした。