努力する子の育て方

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うちの子(小6)の数学先取り、数検3級での復習の結果

 

 

 

2022年の11月に中学3年までの学習範囲が終わったうちの長男・ケイの数学先取り。

 


幼児の頃から彼の興味とエネルギーに引っ張られて進んできた算数と数学のお勉強だけれど、改めて、中々よく続いたなあと思います。

親として一番頭を悩ませたのは、親があれこれ言ったり教えたりと苦労しなくても、ケイが本人の興味によって、やりたい勉強をやりたいペースで、出来る限り一人で進めていける環境にすること。

色々と試行錯誤の末に、タブレット/オンライン式の無学年型学習教材に活路を見出して、最終的にすららネットの「すらら」を使って進める形に落ち着いた流れは、以前の記事で紹介した通りです。


で、中学数学まで終わってこの先どうする?とケイと話をしている中で、「中学範囲の復習をするなら数検3級の問題を使うと色々いいんじゃない?」ということで始まった、ケイの数検3級による中学数学の復習。

この記事では、「すらら」と数検3級を使ったケイの中学数学の復習の様子と、親子揃って初体験の数検受検で学んだことを書いていきたいと思います。

とりあえず「すらら」で中学範囲の復習を頑張る

数検3級を使って復習をして、復習の成果として数検3級を取得してしまえばいいよね、という話にはなったものの、別に数検3級は手段であって目的ではありません。

目的はあくまで復習・・・ということで、ケイがまず取り組んだのは、自分で忘れている自覚のある単元の、「すらら」を使った復習でした。

去年の11月、12月の「すらら」の学習履歴を見ると、どうやら平方根、一次関数、二次関数あたりの復習をやっていたみたいです。

取り組み方はそれまでとあまり変化なく、1日2,30分の小単元の演習を、全問正解できるようになるまでやる、という感じで進めていたようでした。

数検3級の問題にトライしてみる

本人的に自信が無いと自覚できている単元の学習が大体済んだ辺りで、次は数検3級のテスト問題を解いて、復習の必要がある部分のさらなる洗い出しを行いました。

とりあえずケイとやってみたのは、数検の公式ウェブサイトで公開されている3級の過去問。

 

一次試験50分、二次試験60分と時間を測ってやってみると、どちらも正解率が大体5割弱くらいという結果に。

一次試験は計算問題メインで二次試験と比べたら簡単なはずだし、採点後に解き直したらすぐ満点になったので、この一次試験の結果はケイのケアレスミス癖という課題が表れているのが明らかでした。

一方、二次試験の方は定理や概念を忘れていて解けていない問題があり、中学数学の復習として本質的に問題なのはこちらでした。

そこで、数検3級の問題集を買って問題を解き、間違えた部分を「すらら」を使って復習し知識の抜けを補填していく、の繰り返しでケイは復習を進めていきました。

ケイの学習履歴を見ると、どうやら連立方程式とグラフ、文字式の因数分解のところを熱心に復習していたようです。

数検の申し込みに失敗する

そんな感じの復習サイクルを、基本的にケイに任せて進めていたところ年が明け、2月になりました。

来年度は本格的に受験だし、中学数学の復習も年度内の完成を目指したらいいよね、ということで3月に数検3級を受検することにしようとケイとの間で相談が済んでいたので、そろそろかなと思って申し込みをしようとすると、なんと3月の検定日の申し込みがもう一杯で受付終了という事態が判明。

いや、間違いなく私達の下調べの甘さが敗因なのですけど・・・数検の申し込みは検定日の2か月前からスタートしていて、受付会場のキャパが埋まると締め切りを待たずに終了してしまうようです。

慌てて次の受検可能日を探すと、4月16日の受検申込がもうすぐ始まるというタイミングだったので、今度は受付開始日に忘れず申し込みを行いました。

調べると、数検の場合、地域と時期によっては数か月検定日が無いということもあるみたいなので、たまたま1か月程度の遅れで済んで本当に良かったと思います。

数検の検定日は1年くらい先まで公開されているので、受検をお考えの場合は、あらかじめお住まいの地域で受検可能な検定日の目星をつけておき、遅くとも2か月前からの余裕を持ったスケジューリングをお勧めいたします。

 

 

「すらら」の数検対策コースでケアレスミス対策

数検の受検日も無事確定した頃、数検の過去問と「すらら」を使ったケイの復習も結構仕上がってきた様子だったので、あとは最後数検3級の合格をもって中学数学の復習を終了にして大丈夫かな、という感じになってきました。

ただ、そこで心配だったのが、ケイのケアレスミスの悪癖です。数検3級の過去問を解いていても、とにかく簡単な計算間違い、符号の付け間違い、付け忘れ、解答の転記間違いみたいなミスが常にちょこちょこ顔を出し・・・。

まあ合格ラインを割るほどミスが重なることは無さそうな感じでしたが、ケアレスミスの可能性などゼロに近づけておくに越したことは無いし、多分その対策は、今後ケイが受ける全てのテストに効いてくるのでは無いかと思われました。

そんな風に考えていた時に見つけたのが、「すらら」の「算数検定・数学検定 実力診断テスト」の存在。

これは「すらら」の中で、数検の一次試験部分に該当する計算問題テストを自動生成して出してくれるというサービスで(二次試験は非対応)、1100円の追加料金で、2か月間利用できるというもの。

ケイのケアレスミス対策にピッタリだということですぐに申し込んだのですが、「すらら」のことは完全にケイに丸投げしていたので、こんなサービスが提供されていることを知らず、たまたま見つけてビックリしました。

ケイも、使い慣れた「すらら」の延長で手軽に利用でき、毎回違う問題が出るこのテストは気に入ったようで、毎回100点を目指し、何か間違えたらその間違えた理由をしっかり意識して、繰り返さないよう覚えておく、ということでケアレスミス対策を進めました。

見ていると、自分がやりやすいミスについてケイもかなり自覚が深まったようで、計算問題でのミスは目に見えて減っていき、同時に計算問題を解く速さにも大きな向上が見られ、最終的に3級の一次試験は20分くらいでほとんどミスなく解き終わる感じになっていました。

数検本番を迎える

4月に入ってケイも6年生になり、新しいクラスでの生活もまだまだ落ち着かない中、いよいよ近づいてきた検定日・・・本番の前の週は、念のため二次試験の過去問をまた一通り解き直しましたが、2,30分ほど余して解き終わっており、ミスが出たとしても、もう合格ラインを割る心配はなさそうな様子でありました。

そして迎えた検定日当日、親子共々初めて行った数検の会場には、大人から子供まで実に色んな年代の人が集まっていて、非常に新鮮な感じがしました。

後から聞くと、ケイ本人は当日結構緊張していたらしいのですが、傍からは全くそんな様子には見えず・・・なんせ他の受検者が大体数学の参考書なり問題集なり持って来ている中、ケイが持ってきたのは漫画本オンリーでしたしね・・・。

一次試験50分、休憩を挟んで二次試験が60分。終了後の手応えを聞くと、「一次試験は問題ない、二次試験は過去問と違う問題が多かったけど、解けてはいると思う」「作図の問題が出なくてビックリした」というような感想を述べていました。

ちなみに、数検3級の二次試験は電卓を持ち込んで使用して良い(一次試験は不可)ということなのですが、それに気が付いたのが検定日直前で、そこまで全く電卓を使用せずに問題を解いてきていたので、本番でもケイは電卓は持ち込みませんでした。

結果発表

数検の合否発表は検定日から概ね3週間半後。「すらら」での問題の正解率や過去問の仕上がり具合、受検後の本人の弁からして多分問題ないでしょうという感触ではあったものの、試験と言うのは本当に水物なので結果発表は待ち遠しく、モヤモヤとしておりました。

そして先日、合否発表の日。Webで本人が確認するのをドキドキして見ていると、ケイがポツリと「うん、合格だった」と。

 

 


いや本当、ホッとしました・・・。でも、絶対評価で、すぐ再挑戦の場がある数検でこんな感じだと、中学受験の合否発表時のプレッシャーはとんでもなさそうで、今からあんまり想像したくないですね・・・。

本当に凄いことは何か

合格を確認したケイに「嬉しい?」と尋ねると「そりゃね、安心した」と何やらクールな感じだったので、「今のタイミングで数検3級合格はほぼ4学年先だし、かなりすごいと思うよ?」と言いました。

「でもね・・・」これはしっかり確認しておく必要があると感じて、続けます。

本当にケイが凄いのは、この合格が、今まで自分でやってきた勉強の「おまけ」でしかないところだよ、と。

別に試験の合格を目指して取り組んできたわけでもなく、3年、4年先で学ぶ内容の試験に合格できるレベルまで自分で勉強を進めてこれた、そこがケイの本当に凄いところなのだ、と。

今年は受験に集中する宣言

数検が終わった後にケイが話していたことには、数学の自主勉強はここで一段落にして、今年は志望校への合格に向けた受験勉強を頑張るそうで。

これまでの模試の結果でもケイの成績は合格安全圏まであと一歩というところだし、そもそも受験に絶対は無いので、合理的な判断だと思います。

ケイの志望校は、地域の公立中に比べて授業進度がかなり速いということなので、やはり彼にはより合った環境だろうと、最近のケイの小学校でのペースの合わなさ問題を見ても思いますしね・・・。


精一杯取り組めば、彼ならきっと望む学校にご縁が貰えるのではないかと思います。そして受験が一段落したら、また自分のやりたい勉強を、自分のペースで自由に進めていって欲しいなと。

「すらら」は一切なんの費用もかからず、学習データを残したまま無期限で「休会」ができるそうなので、とりあえずケイのアカウントは休会にして、いつでも再開できるように残しておいてもらうことにしました。

まあ、受験が終わった後にケイがまた「すらら」を使い始めるかは彼次第でわかりませんが、とりあえず彼のこれまでの自主勉強が、親子双方にとってここまでストレス無く進んだのは、全くもって「すらら」のお陰。これはもう間違いのないことだと思っています。

無学年式のICT学習教材がお手軽に可能にしてくれる、学校とも受験とも関係なく、ゴールもない、ただ純粋に好奇心で進められる体系的学習。

私が子供の時にもこんなのあったらなんて、本当に羨ましくなってしまい・・・勉強好きにとっては実にいい時代になったと思うのでした。

 

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