努力する子の育て方

努力に勝る才能無し!努力の才能を育てる教育法、ボルダリングによる育児ハック実践、我が家の超個性的なギフテッド児の生態など

子供に努力を信頼させる戦略的育児(前編)努力の成功体験を生みだす親のマインドセット

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努力をしていくには、「努力する」という行為への信頼が必要です。「努力をすれば自分は必ず成長できる」と自分の未来を信じられずに、努力を続けることはできません。努力という行為への信頼が厚ければ厚いほど、子供は益々努力していけるようになります。

親が努力の重要さを繰り返し説明しても、それで子供が努力を信用することは、まずありません。子供に努力を信用させるには、努力をし、それが実を結んだ実際の経験が必要です。この、努力の結果としての成長が実感できる経験、すなわち「努力の成功体験」の積み重ねは、「努力すればもっとできるようになる」という子供の期待と自信を高め、努力への信頼を厚くします。しかし逆に、努力しても成長が実感できない経験ばかりであれば、当然「努力をしても意味がない」という逆の考えに陥ってしまうでしょう。従って、努力する子を育てるためには、子供が努力を信用できるよう、努力の成功体験を積ませていくことが必要です。

こうして書くと一見単純な話ではありますが、一つ大きな問題があります。それは、子供はみんな努力の成功体験など持たずに生まれてくるということです。努力の成功体験なしに努力していくことが難しいならば、子供が努力への信頼をゼロから獲得していくためには、一体どうしたら良いのでしょうか?

実のところ、子供の努力の成功体験というものは、親の工夫で生み出し、子供に与えていけるものなのです。従って、親の子育て戦略次第で、子供がどれだけ効果的に努力の成功体験を積み、努力を信じられる子に育っていけるかが、大きく変わってきます。そこで今回は、子供に努力を信じるきっかけの成功体験を十分に与えるために必要な、親の認識や考え方(マインドセット)について書いていきましょう。

子供に努力の成功体験を与えるための親のマインドセット

子供に努力の成功体験を積ませる上で、親の言動は非常に大きな影響力を持っています。そこで、より多くの努力の成功体験を創り出し、子供に与えていくために必要な親のマインドセットについて説明していきましょう。

子供の努力の成功体験は親が生み出し与えるものという意識を持つ

最初に「努力の成功体験」に必要な要素を考えてみましょう。まずは「努力」にあたる行動の存在、そして「成功体験」として認識される、何らかの成長の証が必要です。ではこの「成長の証」というのは、どんなものであれば良いのでしょう?

順位やタイムが上がったとか、難しい技や作品ができるようになったとか、そんな客観的なものである必要は、実はありません。子供にとっては、親が成長と認めて喜び、褒めてもらえるだけで、十分に「成長の証」です。

前回の記事とも少し関連しますが、子供の親への信頼は、とても大きいのです。親が黒と言えば白いものも子供にとっては黒にできてしまうくらい、子供の親への信頼は大きいのです。ですから、親の価値観もまた子供にとっては絶対的であって、親が喜んだり、親に褒められたりすることそれ自体が、子供にとっては非常に大きな成功として認識されます。

実際、親は子供をほとんど完全に洗脳できます。これは非常に恐ろしいことではありますが、それが親に与えられた育児の力というものです。親が子を育てる責任というのは、その能力を有効に使っていかなければいけない部分にあるのです。

・・・少し話がそれましたが、というわけで、親はこの力を活用し、子供に努力の成功体験を与えていくことができます。文字通り、子供の成功体験は、親が創って与えていけるのです。この基本的な考え方を持っているかどうかで、子供に成功体験を積ませる効率は、非常に大きく変わります。

 

 

 

努力の成功体験を多く積ませるためのスモールステップ意識

しかし、親が褒めたり喜んだりすれば良いとは言っても、やはりそこにはきちんとした根拠が必要なことは、以前書いた褒めることに関する記事に書いた通りです。無根拠に褒めると子供から親への信頼も失われ、褒めること自体の効果が低下してしまいます。長期的な目で見れば、無理やり褒めて目先の努力の成功体験を増やすよりも、的確に根拠に基づいて褒め続けていく方が、努力への信頼を育む上では効果的です。 そして、成長の証とするからには、毎回毎回同じ内容を褒めるというわけにもいきません。

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そこで役に立つのが、「スモールステップ」という概念です。スモールステップは、大きな目標を達成する過程でのモチベーション維持のために、小さな目標を設定しながら着実に成果を積み重ね、最終的に大目標へと到達するという考え方です。子供に努力の成功体験をより多く積ませるためには、このスモールステップへの意識が非常に有用です。

これは、親が小さな目標を設定し、いちいち子供に与えていく、ということではありません。このスモールステップによる目標設定は、親の頭の中にだけあれば良いのです。親は、「子供が何をできたら褒めてあげられるか」という小目標を、できるだけ細かく事前に設定しておきます。そうすることで、子供がその小目標を達成する度に、きちんとした根拠をもって子供の成長を指摘し、子供に努力の成功体験を与えていけるようになります。筋道だててスモールステップによる小目標を設定しておけば、いざという時に思いだせなかったり、同じことを何度も褒めたりという失敗もなくなります。

親のマインドセットだけではやはり限界がある

さて、ここまで親の意識や考え方を中心に、努力の成功体験を生みだす工夫を紹介してきました。しかし、やはりというか、親の頑張りだけで子供に努力の成功体験を与えていくのは、限界があります。当然のことながら、子供がほとんど何もしないという状況では、親がどんなにスモールステップで色々考えていたとしても、何の役にも立ちません。従って、子供に努力の成功体験を与えていくためには、子供の行動についても効果的に引きだしていく戦略が求められます。

この子供の行動を引きだし、より効果的に努力の成功体験を積ませていくためには、子供が取り組む活動内容を戦略的に選んでいく必要があります。これについては、次の「後編」で詳しく書いていきたいと思います。

 

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