努力する子の育て方

努力に勝る才能無し!努力の才能を育てる教育法、ボルダリングによる育児ハック実践、我が家の超個性的なギフテッド児の生態など

うちのギフテッド児、中学受験の結果(1)



 

 

この前書いた記事の日付を見ると、「2023年7月8日」。いやあ、これはまた盛大に放ったらかしてしまったもので。

ブログ放置の主な原因は、例によって仕事で多忙になったせいなのですが、それにしても8ヶ月放置というのは多分自己ワースト記録に違いなく・・・。

2023年の夏から8か月、あまり思い出したくない仕事上の諸々の記憶を振り払えば、我が家の中心にあったのは、やはりケイの中学受験でありました。

うちの子、受験生の夏

小3の時、科学の勉強がしたいと言って近所の公立中高一貫校を受験することになったうちの長男ケイ。


中学受験未経験の我々親は、自分達での受験対策は1ミリも考えずにケイを中学受験対策塾へと放り込みました。

 


そして2023年、ケイはついに6年生で、受験生。

私の場合はキリっとエアコンの効いた予備校で半年先の不安に鬱々としていた夏期講習の記憶が蘇ってきますが・・・。ケイの受験生の夏休みは、そんな私のような仄暗い雰囲気とは無縁の明るさが有り。

夏期講習に、合宿と、塾が受験本番モードへギアを上げていく中、ケイは何やら非常に楽しそうに、そしてマイペースに日々の勉強をこなしておりました。

そうして迎えた夏休み明けの適性検査模試。いつもの通り特に緊張も見せずに会場へと向かったケイは、なんと偏差値75オーバーの好成績をマーク。

同時期に受けた4教科の模試でも全科目で偏差値65オーバーの成績で、算数以外の勉強の成果も表れてきた様子がありました。

この夏休み、塾の受験対策カリキュラムをこなしつつも、毎日のゲームにサッカー合宿にキャンプにと楽しむところは存分に楽しんだケイ。この調子で行けば割りと余裕のある受験本番になるんじゃないかと思わせる結果でありました。

油断大敵の初冬

まあ、この夏休み終わり時点での模試の好成績は、結果的には非常に良くなかったですね。ケイの模試の成績は、ここから一気に急落していきます。

本格的な受験スタート直前に受けた初冬の模試は、なんと偏差値40台。ここまで一度も外してこなかった志望校の合格有望圏に届かない結果となっていました。

夏休み明けの模試の結果を渡された際「凄く良い結果だけど気を抜いたらダメだぞ!」と塾の先生から発破をかけられたケイでしたが、その後勉強のペースは中々上がらず・・・。

他の子が受験本番に向けペースを上げていく中で、塾の先生の心配が見事的中した状況でした。

受験集中の1ヶ月

受験シーズン到来のこの時期まで、ケイは塾の勉強と宿題はしっかりこなしつつ、サッカー、スイミング、テニスと運動系の習い事も全て今まで通りに続けていました。

ケイ自身はどれも毎週楽しそうに通っていましたし、スイミングではメドレーのタイムが出て一気にクラスを飛び級したりして、本人のやる気も十分感じる取り組みぶりでありました。

しかし、受験本番直前に志望校の合格圏を大きく外す模試の結果を取って、どうやら本人もかなりマズいと思ったのでしょう。

ついに「受験が終わるまで習い事は休む」という受験集中宣言が本人の口から出ることになったのでした。

しかし、この時既に志望校の受験日まで残すところ約1ヶ月というタイミング。果たして最後の追い込みでどこまで挽回できるものかは、良くわからないといった状況でした。

 

 

不安だった面接試験

本番前に模試の結果が急落したのに加えて不安材料だったのは、ケイの志望校が実施している面接試験の存在。

この面接試験、志望動機を答えたりする一般的な感じのものではなく、大人でも上手く答えられるか微妙な質問が出てくる代物で・・・。

道徳の時間に扱われるような正解のない問について考えを説明させてみたり、「もしも将来○○が発明されたら」的な想像上の世界について考えて説明させたり、そうかと思えば身近に起きる自然現象について考察を求めてみたりと、とにかく的が絞れません。

そこに輪をかけて問題になってくるのが、自分の回答を相手にわかるように説明するのが苦手というケイの弱点。


話の分かり辛さについては受験と関係なくこれまでも口酸っぱく言い続けてきて、段々と改善されてきてはいましたが・・・それでも一発勝負の面接を無難以上で乗りきれるかどうかには、本人も周りも皆不安を感じておりました。

最後の追い込み

受験日までの最後の1ヶ月は、まあ端から見ていてもこれまで一番集中して頑張っていたケイだったかなと思います。

平日は帰ってきてから4、5時間、休日は8~10時間くらいの勉強。大好きなゲームも封印し、これは何処に出しても恥ずかしくない、立派な受験生の生活でした。

我々家族もたまの外食以外は遊びに出かけたりせず、ケイの受験集中モードに合わせた生活を送り、ちょっとした空き時間には面接の練習をしたりして。

しかし、休日外出したがるちーちゃんをなだめながら生活するのは結構大変で・・・。中学受験生活は本人もさることながら、サポートする周りもかなり大変だとこちらも相当遅まきながら実感したのでありました。

試験当日

ワクチンも打って気を付けていたのにケイがインフルエンザにかかったりと、結局色々上手くいかなかったこともありましたが・・・ラスト1週間でこなした塾の本番予想問題の正答率は95%と、受験生らしい生活を送った最後の1か月でのケイの仕上がりはそれなりに期待できるものがありました。

しかし同時に志望校の入試倍率は4倍に届くかという狭き門。そして、練習してもとにかく不安な面接試験の存在・・・。

ラストの追い込みの成果が目に見えてきたとは言え、本番直前の数日間は、「もういたずらに心配してもしょうがない」的なある種の諦念めいた雰囲気がありました。

そして迎えた試験当日・・・。いつもの様に7時前に起きて朝食をとるケイは、いつにも増して口数少なめ。「ちゃんと見直ししていつも通りやったら大丈夫よ」「面接なんて皆当たって砕けろでしょ」と励ますと、「うん」と言葉少なに返す様子に、流石のケイも緊張するんだなと妙に感心したりして。

そしてあれよあれよという間にたどり着いた志望校の正門。「じゃあ」と言ってそそくさと門をくぐろうとするケイに、「いつも通りね」と声をかけると、ケイはペコっと頭を下げて、そのまま無言で試験会場へと入っていきました。

<次の記事に続きます>