努力する子の育て方

努力に勝る才能無し!努力の才能を育てる教育法、ボルダリングによる育児ハック実践、我が家の超個性的なギフテッド児の生態など

うちのギフテッド児のお勉強事情・小学校入学編

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うちの長男ケイは2018年度から小学校に入学しました。あの小さかったケイがランドセルを背負って学校へ通うようになるのかと思うと、実に感慨深かったです。

ケイの社会性は年長時代に目に見える成長を遂げました。しかし、幼稚園とは大きく変わって、集団での授業が始まる小学校。とにかく型にはまらないケイが上手く適応していけるかどうかは、誰にも予想がつきませんでした。

卒園式&入学式の様子

思い起こせば幼稚園の入園式では、他の何名かに混じって式場から脱走していたケイでしたが・・・3年間後の卒園式では、座る時は座り、歌う時は歌い、最初から最後までしっかり式に参加していられて、感無量でした。

まあ、証書を受け取るために壇上で待機していた時に、壇上に同じく待機している先生に声をかけて雑談したりはしていて、そんな子はケイ以外にはいませんでしたけど・・・逆にそれ以外は目につくことが本当になかったのと、大きな声で誰よりもハキハキとあいさつできていたので、まあ最後までケイらしい、そんな卒園式でした。

そして、2週間後の入学式。こちらは壇上に上がらないこともあり、もうまったく目立たず埋没して過ごすことができたケイ。早生まれで周りより背が低いこともあり、気を抜くとどこにいったかわからなくなるくらいには、溶け込んでいました。むしろ、周りに何人かケイよりも動きが目立つ子がいたことに、結構驚きました。

小学校入学に備えて学習習慣の確立

ケイと九九の完成に取り組んだ時に、気になったことがありました。それは、九九のようなゴールのハッキリした単元以外では、どうやって家で勉強していくモチベーションを作ればよいかということです。

小学校の勉強は、非常に基礎的で地味であり、面白い内容ではありません。ゴールに向かってタイムを競い、ゲームのように取り組める九九は、むしろモチベーションを作る上では簡単な部類の内容です。

もちろん小学校の基本的な学習内容に、ケイが興味を持って取り組み続けていけたなら素晴らしことですが、それは実際やってみないとわかりません。そして、もし興味が持てない学習内容が実際に出てきた時に、そこで初めて対策を講じ始めたのでは、もう手遅れになっている可能性があると考えたのです。

そこで、他のさらに退屈な内容に関してもケイがしっかり宿題をこなし、家庭学習を進めていけるように、年長の終わりから4月にかけて、かなり集中して家での学習習慣の確立に取り組みました。

小学校の家庭学習は、歯磨きと同じ様に考えたら良いと思いました。歯磨きだって別に面白くもないし、面倒に感じることもありますが、毎日の習慣になってしまえばいちいち気にせずこなせるようになります。小学校の勉強は勉強の仕方を学ぶという点でも基礎になり、将来学問の楽しさを理解していく上でも必要になります。楽しくもなく面倒であっても、しっかりやっておかないと将来困る、そういう点でも小学校の勉強と歯磨きには通じる部分があると思いました。

 

 

学習習慣の確立は通信教育教材で

学習習慣の確立は、通信教育教材を使って行っていきました。何もないところから学習習慣をつける場合には、決められた分量の学習を毎日こなすモチベーションを、どうやって作るかが一番難しい所です。

その点通信教育教材は、1か月分の分量が毎月送られてくるので、「その月の分はその月の内に終わらせる」という目標を設定すれば、その目標のために毎日やるべき学習量が自動的に決まります。

体験教材をいくつか試した段階で、ケイは小学生用の通信教育教材にも興味をしめして「取りたい」と言っていました。そこで「教材をとるけど、その月内に全部終わらなかったら止める」「一度にまとめてやらずに毎日少しずつ取り組むこと」という約束をしました。

この作戦は非常に効果的で、最初の2か月で、ケイは家に帰ってきたらとりあえず宿題と、その日の分の通信教材を終わらせる子になりました。その後家での勉強の習慣化はさらに進み、最近のケイは週末誰に言われずとも一人で早起きして机に向かい、その日の学習分を終わらせてから優雅にYOUTUBEを楽しむというライフスタイルを確立しつつあります。

ちなみに、うちでとることに決めた通信教材はZ会のハイレベルです。幼稚園時代はこどもちゃれんじに大変お世話になりましたが、小学生のチャレンジはケイには少し問題が易しすぎ、あまりに早く終わってしまう心配がありました。あまりに時間がかからず終わってしまうと、十分な家庭学習習慣の確立につながらない点を考慮し、内容的にもう少し歯ごたえのある、Z会のハイレベルに乗り換えることにしました。

どうでもいいですけど、ベネッセ大好きっ子に見えたケイが「コラショでなくても良い」と言ったのは結構意外でした。「あくまで勉強が好き」ということなら頼もしいですが、コラショはしまじろうとは違って、同じ学年の子供という友達感覚の設定ではないという点も影響があったりするのかな?なんて思ったりもします。

先取り教育が小学校でどうなるか様子を見てみた

先取り教育に関しては本当に色々考えていましたが・・・結局のところ、先取り教育が功を奏するか弊害を生むかは、ケイが学校でどんな振る舞いをするかでかなり変わってくると考えられました。

そこで、ケイの知的好奇心に引っ張られて幼稚園時代に進んでしまった先取り分が、小学校でどう出るかをよく注視し、その結果とケイの意欲を勘案して、また先取り教育のことは考えていこうと決めました。

特に問題を生まなかった幼稚園時代の先取り

ケイは幼稚園ですでに足し算、引き算、かけ算九九まで終わってしまったので、算数に関しては2年生の後半分まで先取りしている計算でした。これでケイが授業を楽しめなくなったり、授業の輪を乱す言動につながったりすると非常に問題でしたが・・・結論から言うと、そうしたことは1学期間の間、一度も起こりませんでした。

ケイにはほぼ毎日小学校の様子を聞いていますが、ケイにとっては「友達と一緒に教室で勉強する」というシチュエーションがとにかく楽しいようで、あらゆる授業が楽しめている様子でした。中でも一番楽しいのは算数と言うので、先取り教育の弊害で算数が面白くなくなるということも起こっていないようです。

さらに、担任の先生との面談でも授業参加態度に何か問題がないかを尋ねてみましたが、「とにかくあらゆることに意欲的で、授業には非常に集中して取り組んでいる」というお話で、幼稚園での先取りが何か悪い効果を及ぼしている様子は特に無いようでした。

想像以上に小学校に適応できたケイ

入学前は小学校で上手くやっていけるか実に不安だったケイですが、フタを開けてみると、ケイは小学校には結構素早く順応していきました。ケイは授業以外の活動にも積極的に参加していて、休み時間は友達と元気に校庭で遊んでいるそうです。ケイの口からも毎日小学校で楽しく過ごしている様子が伝わってきて、親としては非常に安心しました。

生活面の習慣化も進んでいき、毎日の学校や朝の準備も最初はしっかり親が確認してやっと完成する感じでしたが、次第に親が確認しなくても自分一人でできるようになっていきました。

もちろん細かい問題はあって、例えば授業中に思わず先走って答えを口に出してしまったり、友達とのコミュニケーションに少々一方的なところがある、という問題は、先生との面談の中で出てきました。

しかし、先生自身がこうした問題について「ケイ君だけではなく1年生ではよくあること」「指導していけば大丈夫だと思います」とコメントしてくれているので、先生の見立て通りに解決していくことを願いつつ、家でも気をつけて指導していこうと思ったのでした。