努力する子の育て方

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うちの子(小5)の数学先取り、メネラウスの定理に大苦戦の理由

 

 

 

小さな頃から数字や計算に興味を持ち、新しいことを学ぶのが好きでしょうがないというその好奇心に引っ張られて進んできたうちの長男・ケイの算数先取り学習。

親の方も経験がない中であれこれ試行錯誤してきた歴史は過去の記事を見て頂きたいと思いますが・・・とりあえず、ケイは小3の間に小学校の算数は終わらせてしまい、その後は中学の数学範囲を一人で進めています。

 

以前はちょこちょこと記事を書いていた先取り学習の話だったけれど、もう最近はすっかりご無沙汰で・・・今回は以前の記事から1年半以上空いてしまいました。

まあ、それはケイの先取り学習が、ほぼ完全に親の手を離れてしまったというのが大きな理由でありまして、その辺はもうオンライン学習教材の「すらら」様様といったところ。


でも、最近ケイの「すらら」の進め方を見ていたら、ちょっと面白いことがありました。

メネラウスの定理の問題が解けない!

ケイが数学の勉強をするのは相変わらず早朝が多いのですが、休日だったその日は、朝食の後にゆっくりと「すらら」にとりかかったケイ。

「お、今日もやっているな」となんとなく思っていると、「ププププー」「ププププー」と聞こえてくるどこか間の抜けた音・・・。

聞いたことのない人にはイメージしづらいと思いますが、「すらら」で問題を間違えた時には、こんな風な、少々残念感のある効果音が鳴ります。

「あーなんか間違えてるな・・・」とちょっと気になりつつ別のことをしていると、その後も鳴り続ける「ププププー」という効果音。

「なんかやたら苦戦してるなあ・・・」と流石に気になったので「今日は何をやってるの?」と聞いてみると、「メネラウスの定理」と悩まし気な声。

 

このメネラウスの定理、私は中学どころか高校でも習った記憶がなかったので、新しい内容なのかな・・・と調べてみると、どうやら昨今では高校で習う内容だけど、中学生でも理解でき受験に役立ったりもする関係で、扱う塾や学校もあるのだそうで。

RISU算数に比べると応用や受験対策的な学習内容は控えめな印象の「すらら」だったので、こんな風に先取りの内容も入ってたりするのはちょっと意外でありました。

しかし、勉強した記憶のない私には結構複雑なメネラウスの定理。ケイは何に苦労しているのかと様子を見に行ってみると、それは一目瞭然でした。

ケイは全部、脳内で解こうとしていたのです。なんの図も示されていない、文字だけで書かれたメネラウスの定理の文章題を・・・。

これまでは全部暗算で解けたから

筆記用具と計算用ノート無しで問題文とにらめっこするケイに「メネラウスの定理の問題はこれまでもやってるんだよね?」と聞くと、「うん、昨日の問題は全部解けたよ」という返事。

「定理は覚えてる?」という質問には「もちろん、こういう三角形が2つあったらここの辺とここの辺と~」と解説までしてくれました。

「うんじゃあさ・・・とりあえずこの文章題は、どんな三角形になってるか図を自分で描いてから解いてみたら?」と促すと、ケイは「うーん・・・そうしてみる・・・」と面倒くさそうに筆記用具を出してきました。

「ピンポンピンポーン」「ピンポンピンポーン」その後はさっきの間違い連発から一転、全問正解で学習を終え、「図を描いたらできたわ~」とスッキリした様子のケイ。

その手元の計算用ノートを見てみると、問題文から起こした図形以外には何も書かれていませんでした。思わず「途中の計算は簡単だから頭の中でやっちゃうの?」と聞くと、ケイは「そういうこと」とニコニコしながら、さっと読書にとりかかったのでした。

 

 

ワーキングメモリーの強さゆえなのか何なのか

ケイがちょっと複雑な計算問題でも暗算で解きたがるのは昔から変わらない癖で、これまでも何度か「大変そうならきちんと計算を書いた方がいい」と言ってきています。


本人曰く、模試なんかではきちんとメモ書きしながら解いているという話ですけど、家での勉強ではやっぱり気が付くと全部暗算で解いていることが多い様子。

ちょっとした計算だったらわかるんですけど、メネラウスの定理の問題みたいに頭の中で分数を3つ作ってその掛け算を解くなんて、個人的には疲れる気しかしないしまず間違えるのでやろうと思いません。

ましてや図形の作図も含めて全て脳内でやろうなんて、私ならもう絶対考えもしないのだけれど・・・それを普通にやろうとするのは、ケイのワーキングメモリーの強さゆえなのか、書くのが嫌いだからなのか、そのコンビネーションの賜物なのか・・・。

持っている能力の違い、出来ることの違いが大きいと相互理解が難しくなるということを、ケイは本当にまざまざと見せつけてくれるのでした。

中学数学が終わったら?

ケイの「すらら」の進捗を見ていると、中学数学の範囲ももう8割方通過してきていて、このままのペースだと5年生の間に中学範囲が一通り全部終わってしまうのは間違いなさそうです。

中学数学から高校数学への変化は、小学算数から中学数学への変化と比べてもなお一層大きな感じがするし、実際中学数学までは問題なくても、高校数学ではいきなり脱落する人がかなり多い印象。私自身も、高校からは数学が得意科目ではなくなりました。

先取り算数をはじめた頃は、まさか小学校の間に中学数学まで終わるとは思ってもいなかったけれど・・・とりあえず「すらら」は高校数学コースも提供しているので、やるとなったら引き続きそのまま高校範囲へ進んでいける点は非常に心強いです。

小学生で高校数学先取りは相当やる気と能力がないと難しそうですけど、まあその辺は、結局これまで通りやってみないとわからない、本人次第ということにしかならないのでしょう。

私とケイでは能力が違うし、私の感覚を根拠にケイを理解することの限界は、これまで何度も痛感させられてきた通りですからね・・・。


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