努力する子の育て方

努力に勝る才能無し!努力の才能を育てる教育法、ボルダリングによる育児ハック実践、我が家の超個性的なギフテッド児の生態など

うちのギフテッド児、ついに恐れていた事態

 

 

 

新しい教室、新しいクラスメイト、新しい教科書、新しい先生、そして始業式、入学式、健康診断、体力測定・・・。春休みののどかさを振り切るかのようなロケットスタートで始まる子供達の学校生活。

今年からうちの兄弟は二人とも小学生、この新年度の慌ただしさが、親にとっては何割増しかで襲ってくることとなり・・・昭和の時代から変わることなく手書きで作らないといけないあの調査書も、今年は2倍、二人分。

確定申告がとっくにオンラインベースで済むこの時代、学校との連絡もアプリで済むようになったのだし、こういう書く内容が多い提出物も早くオンラインに対応して欲しい・・・せめてPCで作れるようにフォーマットをデジタルで配布して欲しいと思いながら、妻と二人で書き上げました。

まあ、そんなこんなで新年度特有の持ち物や提出物なんかが全て済み、4月上旬の喧騒がようやく一段落した頃・・・いつものように「最近学校はどう?」と尋ねると、我が家の長男ケイが、これまたいつものようにケロっとした顔で言いました。


「うん、最近授業中は本を読んでる」

予想と違う返答に「えっどうして?」と聞けば、「別にもう聞かなくてもわかるし、やること無くて暇だから」と言い放つケイ。

・・・ああ、ずっと恐れてきた状況が、6年目にしてついに来たかと。

心配してきたケイの学習ペース問題

好奇心の塊で、本の虫で、質問魔。そして何より暇な時間を嫌い、普段からじっとしていることがほとんど無いケイ。

そんな彼が学校の授業で暇を持て余さずにやっていけるかというのは、修学前からずっと心配していたことでした。



特に、ケイの場合算数は自分でどんどん勉強を進めていて、常に3,4学年先の内容を学習している状況だったので、既に知っていることを長い時間かけて繰り返し教わることになる小学校の授業で、他のことをせずに座っていられるかは心配でした。

しかし、そんな心配をよそに、ケイの学校の授業に対する適応に目立った問題は無く・・・5年生までは、彼が授業をつまらないと言って参加しないといった状況は、ほぼ確認されてきませんでした。

 


そんな経過に、私たちもすっかり安心していたところだったので・・・6年生が始まって早々のケイの「授業がつまらない」発言は、やはり少々ショッキングでありました。

急に学校の授業で暇を持て余し始めた理由

去年までは上手くやってこれていた感じだったのに、6年生では何が変わったのかな・・・とケイから色々聞いてみると、どうやらこの状況の変化には、三つの事柄が関係しているようでした。

一つは、ケイが塾に行き始めて、算数以外の科目についても授業進度が進んでしまったこと。1科目だけならともかく4教科全部が暇ということになると、それは中々しんどそうです。

二つ目は、先生の授業の仕方の違い。これまでケイのクラスを受け持った先生は、グループワークや教え合いといった色んな理解度・能力の生徒の存在を念頭に置いたインクルーシブな形式の授業の割合が多かったみたいなのですが、今年の先生はかなり旧式の、一方的に先生が話して教えるタイプの授業が多いそうで。

そして三つ目は、学校が宿題を出さない方針になったこと。


これまで先生方は、やることが無くなった生徒に宿題分の学習を進めるよう言うことが多かったらしいのですが、その作戦が使えなくなったと。

・・・そんなことが複合した結果、今年はケイが授業中暇だと感じることが多くなったみたいです。ケイは、やることが無いと感じた時には、図書室で借りてきた本や学級文庫の本を読んでいるのだそうで。

暇な時間が多いなら学校に行きたくない

「先生には相談した?」と聞くと、「別にしてない」という返事。うーん、なんかやっぱ大物だなコイツ・・・などと思いつつ、「授業中本を読まずに待つのは我慢できない感じ?」とダメ元で聞いてみると、「それは学校行くのが嫌になると思う」というちょっと困った返答が。

別に何もやることのない暇な時間がなければ本は読まないし、暇な時間が潰れるのであれば別に難しめの問題集でもいいというので、それなら一度先生に相談してみたら?と言ってみました。

先生も流石に授業中一人だけ読書をしているというのは変な感じだろうから、難しめのプリントなり何なり、何か対策を用意してくれるんじゃないかな、と期待はしています。

ケイもわずかに第二次反抗期の影が見え隠れするとはいえ、まだ素直にこちらのアドバイスを聞いてくれる感じなので、上手く話し合いもできるのではないかと。

ただ、相談してもケイが上手く暇をつぶせる良い方法が見つからず、授業の時間が嫌だなとなってしまうのであれば、そこは親が相談に加わっていくところなのかな、と考えて、「相談が上手くいかなかったら教えて」とだけ言っておきました。

本当に偶然だし、別に望んではいなかったけれど・・・今年の4月からいよいよ始まった文部科学省の「特異な才能を有する児童」への対応が、にわかに身近に、そして非常に頼もしく感じられるようになった、今日この頃でありました。