努力する子の育て方

努力に勝る才能無し!努力の才能を育てる教育法、ボルダリングによる育児ハック実践、我が家の超個性的なギフテッド児の生態など

うちのギフテッド児、突然の暴力沙汰

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思い起こせば2018年は、ケイが小1にしていきなりいじめに遭うなど、学校での人間関係には色々ごたごたした一年でした。そして昨年2019年は、その記憶もずいぶんと薄れ、それほどお友達トラブルを意識せずに済んだ一年になりました。

そして2020年、ケイの小学校生活は、突然の大トラブルから幕をあけることになってしまいました。

思いがけない暴力事件の一報

その日、出張先への移動中に妻から入った連絡には心底驚きました。

「ケイが下級生にけがをさせたらしい」

学校から妻のところに連絡があり、詳細は後で学校で直接聞くことになるということ。うーんなんてこった。幼稚園の時はケイの他害トラブルに気をもんでいたものの、小学校にあがって以降はそんな心配もしなくて済むようになっていたのに・・・。

そもそもこれまで学校から電話がかかってきたことも、ほとんどありませんでした。覚えているのは、ケイが休み時間に派手に転んでケガをした時くらいでしょうか(わりと派手に流血して連絡がきた)。もちろんちょっとしたお友達とのいざこざはあったりするみたいですけど、仕事中に電話がかかってくるような大問題は、今回が初めてでした。

一体どんな経緯で、相手はどんなけがを?事件の詳細が気になって、その日は仕事に集中するのにだいぶ苦労しました。

明らかになった事件のあらまし

夜、出張先から妻に連絡をとると、ぐったりの妻が事の詳細を教えてくれました。ケイは、放課後教室でトランプ遊びの邪魔をしてきた一年生を追い払おうとして、相手を蹴ったと。そしてその足が相手の目付近に当たってしまい、当たり所を考え、とりあえず大事をとって、先生と一緒に眼科に行ったと。

幸い相手の子の視力には何の影響もなく、角膜に少し傷がついたものの、傷もすぐに治るでしょうという診断だったとのことで、ケガの程度自体は軽微と言ってよいものだったそうです。

また、ケイとその子もその後特に気にせず一緒に遊んでおり、相手の親御さんにもお詫びをしたところ全く気にされておらず、「気にしなくて大丈夫ですよー」と言って頂けてほっとした、そんな話でした。

とにかく、相手が大怪我でなくて本当によかったのですが・・・なんでまたケイは遊びを邪魔されたくらいで下級生に暴力を振るおうと思ったのか。普段からわちゃわちゃしているケイですが、この2年間の様子を見るに、そこまで簡単に暴力は振るわなくなっていたはず・・・。

 

 

うちの子がキレた理由

ケイが暴力に訴えた理由、その詳細を聞いていくと、まず、ケイは暴力をふるった相手とは別の一年生にトランプゲームを教えていたらしいのです。するとそこに今回の被害者の一年生と上級生が数人で寄ってきて、ゲームに口を出し始めた、と。

ゲームを教えていたケイは口を出すのを止めてと訴えるも相手は止めず、ケイが負けるようにみんなして協力して邪魔してきたらしく・・・それにイラついたケイがキレてキックをして、顔を蹴るつもりはなかったけれど、今回の被害者の子の顔に足が当たったという経緯だったそうで。

まあとにかく暴力を振るうような案件では一切ないし、どんな理由があろうと暴力は許されません。しかし、嫌な気分にならずに対処するのも結構難しいシチュエーションだなあとは思いました。一人で遊んでいるのであればともかく、誰かにゲームを教えているのを途中で放り出すのは、それはそれで良い対応とは呼べない気がします。

特に、ケイは正義感が強いタイプなので、相手がおかしなことをしている時にそれを避けたりかわすという立ち回りが苦手なところがあります。誰かと一緒に何かやっているシチュエーションだと、そこを上手くやるのは一層難しいだろうと思います。

さらに、相手が複数で、こちらの制止を聞かずに口を出して邪魔をしてくるということになると、上手いこと場を収められる子供なんているのかな、という感じがしました。大人がやっても結構難しい気がします。大人同士ならそんなおかしなシチュエーションはあまりないから、助かっているだけで。

どうすればいいかアドバイスを考えても、そういうウザ絡み的な相手をいなすのってかなり経験が必要で、小学2年生にはとても難しい対応しか思いつきませんでした。結局のところ、状況がわかる大人に助けを求めるのが唯一の解決法になるのかと思いますが、小学校関係の場所でそういうトラブルが起こる際には、大体周りに大人がいません。

だからこそトラブルが起こるわけで・・・今回もケイが助けを求められるような大人は、その場にいなかったそうです。

二度目がなければ上出来だと思う

今回は暴力を振るったおかげで親まで来てかなりの大事になったので、ケイもさすがに手を出すことの重大さを理解した・・・と思いたいです。切り替えの早いケイにしては珍しく、その日、次の日とかなりテンション低めで大人しくしていたようです。

まあ感情のコントロールというのは大人でも中々難しく、また人間関係というのはたぶん、誰にとっても一生ものの難問なので、小2で上手くできなかったからすぐどうこうというものでもありません。小学生であれば失敗から学んでいけば、何にも問題ないことだと思っています。

そこで今回、ケイには暴力を振るっても何一つ良いことはなく、損をするだけということを、とにかく強調して言い聞かせ、確認しました。

イライラしても、暴力ではない、自分が損をしない解決法を考えること。そう言うと、ケイは「わかった」とまっすぐこちらの目を見て頷いていました。でも、それって本当に実行するのは難しいことなんですよね。

なんせ学校の先生でも我慢できずに体罰に訴えてしまう人がいるくらいで、わかっていてもやってしまう類のことなのです。そして、今後急激に複雑化する友達との人間関係に対応していくのは、誰にとっても中々の難問です。

だから今回の失敗だけで、ケイがそのあたりどれだけ上手にできるようになるかは、ちょっとわからないというのが正直なところですが・・・。それでもなるべく今後は学校に呼び出されることがないように祈りつつ、ケイの成長を願っています。