努力する子の育て方

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ギフテッドにすり寄る自称高IQ者支援団体の矛盾した言い訳(1)

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タイトルを見て「またそのネタか」と辟易しつつもお情けでこの記事を開いて頂いた方、どうもありがとうございます。お察しの通り今回も、最近立て続けに連載している、一般財団法人 高IQ者認定支援機構(HIQA)についての記事になります。

私も自分のブログのトップがこういう団体の記事で埋まっていくのは、正直良い気分はしていないのですが・・・ならなんでまた書くかというと、なんと!この団体の代表理事である松本徹三氏より、直々に当ブログ宛に「回答」があったのです。しかも団体の公式サイト上で(https://www.hiqa.or.jp/post/answers_matsumoto)。

こんなネットの片隅の無名ブログに、直々にコメントが発信されるというのはなかなか光栄なことです。それは私やブログのネームバリューでは無く、記事そのものの力を評価して頂いた証左だと思いますから。

・・・ということで早速読んでみたところ、残念ながら内容は、回答という名の言い訳の羅列でした。前回までの私の記事を読んで頂いた方や、この団体の活動の変遷を見守ってきた方であれば、松本氏が何をどう取り繕い、誤魔化そうとしているかは手に取るように読み取れる内容かと思います(まだ当ブログの記事を読んでいないという方は、是非シリーズの最初からご覧ください)。 

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しかし、今日初めてこの団体のことを知った人、松本氏のコメントをいきなり読んだ人にとっては、色々な事実や、経緯について誤解を招く内容が散見されます。そこで今回は、これまでの経緯を今一度確認しながら、松本氏のコメントのおかしな点の中でも、この団体の信頼性を判断する上で特に重要な部分を指摘していきましょう。

IQなんて測定していない「高IQ者認定支援機構」(HIQA)の欺瞞

前回の記事では、この団体が開発・利用する「高域知能検査CAMS」が、知能理論に基づかず、標準化も行わず、IQではない謎の数値を算出する完全なるIQテスト風パズルであることを指摘しました。 

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今回の松本氏のコメントを見ると、CAMSが標準化を行っていない、まともなIQを算出していない事実は認めつつも、それでもCAMSを使う正当性を主張していますね。

しかし、この団体の信用性を考える上で決して忘れてはならないのは、この団体が、指摘を受けるまでずっと、このとんでもない出来損ないのCAMSをあたかもIQを算出する、信頼性のある知能検査であるかのようにネット上で吹聴してきたという事実です。「権威あるテスト理論の大家が分析する検査である」という宣伝文句まで使って。

この団体がもし仮にCAMSの統計学的欠陥を事前に認識していたのであれば、当然その技術的限界を早々に公開し、納得の上でCAMSを受検してもらうのが最低限度の誠意ある行いです。従って、もし欠陥を事前に認識していたならば、それを隠した状態でCAMSの信頼性を宣伝し、受検者を募っていたということになるでしょう。

逆に、もしCAMSの欠陥を指摘があるまで全く認識していなかったのであれば、それはこの団体に、そもそも知能テストを制作し、扱う能力がないことの証明です。これだけ労力をかけているにも関わらず、これほど欠陥だらけの自称・知能テストというのは、中々の珍品と言えます。同じレベルの知能テストモドキを作りたいだけなら、もっと簡単に作れますからね。

どちらのケースにせよ、何ら科学的根拠がないにも関わらず、CAMSについてあたかも正確に高IQを測定できる検査だと誤解を与えるような情報発信を続けてきたことは、この団体の発表する情報の信頼性、そしてこの団体の活動内容の信頼性を評価する上で、常に考慮するべき重大な事項と言えるでしょう。

そもそも、CAMSがIQを測定していないにも関わらず、この団体の名前は未だに「高IQ者認定支援機構」のままとなっています。IQではない謎の数値を算出するパズルを実施するのに、この団体名は錯誤を招き、非常に不適切ですね?

また、この団体のサイトでは、未だに「IQ」という言葉が随所に現れます。松本氏のコメントにも、何度も「IQ」と出てきていますね。きちんとIQを算出できないパズルを実施する団体にも関わらず「IQについて」のページが存在しており、さらに

当機構が実施する知能検査では「偏差値型IQ(DIQ)」を採用しています。

という虚偽の解説も未だに残っています。

また、CAMSを公式に「知能検査」と呼称している点も、閲覧者の錯誤を招く非常に不適切な記述です。CAMSは依拠する知能理論が明らかでなく、一般知能gを測定しているとの科学的検証も一切行われていません。また標準化も行われていません。もしCAMSを知能検査と呼んで良いならば、小学校の音楽のテストや、子供が好きななぞなぞクイズも、立派に知能検査と呼んで良いということになります。

こうしたこの団体の情報公開姿勢からは、この団体が少なくとも現時点では間違いなくCAMSの統計的欠陥、科学的なIQを算出していない事実を認識しているにも関わらず、CAMSが知能テストであり、きちんとIQを算出しているかのように、閲覧者の錯誤を引き起こす意図を持っていることが強く疑われます。

従って、この団体の発表する情報と接する際は、これまでこの団体が発表してきた情報には、なんら科学的根拠のないものが多く含まれていた事実、そしてこの団体が閲覧者の錯誤をまるで意図するかのうような情報発信を現在も行っている事実を、よくよく認識しておく必要があるでしょう。

 

 

CAMSを使う言い訳の幼稚さ

松本氏の当ブログへの「回答」を読むと、その内容はほとんどが、出来損ないのCAMSを使う正当性の主張にあてられています。しかし、その主張の論拠は稚拙で、非常に自分勝手です。

松本氏がもっとも強く主張しているのは、「とにかく早く高IQ者を発見して、支援を始めたいからCAMSをすぐに実施する」ということです。そのために、CAMSの標準化をしている時間の猶予はなく、それゆえ「とりあえずCAMSを使う」という判断をしているのだと。

しかし、この言い訳は笑えます。なぜなら、この団体は自らその苦労を語る通り、2年間もの準備期間を経て設立されているからです。この事実に関する公式サイト上での記述は、度重なる改変の中で消えてしまいましたが、その証拠は例えばこういう所で確認できます(https://mensa.jp/event/index/detail/id/1435/)。

二年以上色々活動してきて、ようやく今月10/27に第一回検査を迎える運びとなりました。

そして実際その2年間の間に、最終的に何の役にも立っていない、Cattell CFITのデータ集めの準備等を進めてきています。また、この団体の設立は2019年4月であり、今までの半年間も、CAMS実施前の準備期間として存在しました。

すなわち、CAMSの制作は昨日今日始まったことではなく、CAMSをもっとまともに準備・制作するチャンスは、この団体にはあったのです。松本氏のコメントの5.の部分には

(「それなら、もっとサンプル数を多くしてから全ての仕事を始めれば良いじゃあないか」というご意見については、前述した様に、我々の目的意識の上からは受け入れがたいご提案です。)

と書いてありますが、面白い居直り方です。その目的意識の上であれば、もっと前からまともな方法で、まともな知能テストを作っておくべきだった。

第一回CAMS実施の直前に欠陥を指摘され、今こんな言い訳コメントを公開するハメになっているのは、全てこの団体側の落ち度です。そして、CAMSの完成度や信頼性が絶望的に低い状態で現在に至っているのは、この団体にまともな知能検査を制作する知識も能力もないことを示しているに過ぎません。

その自らの不手際を棚上げし、高IQ者の支援を早く始めたいからと欠陥だらけのCAMSを利用する言い訳にするというのは、噴飯物です。どうしてCAMSをまともな知能理論に基づいて設計しなかったのでしょうか?なんでまともな標準化の努力を最初から放棄し、妥当性のない"等化"を使う非科学的な手法を計画したのでしょうか?疑問は次々と湧いてきます。出来損ないのCAMSを実施し疑似科学を推進するということは、高IQ者の支援という目的によって、なんら正当化できるものではありません。

松本氏は「仕事も研究も、とにかく始めなければ、何も起こりません。」と述べていますが、仕事も研究も、目の付け所と計画の妥当性が極めて重要で、とにかくなんでもやれば良いというものではないということは、ビジネスの世界で結果を残してきた氏にとって、釈迦に説法のはずではないでしょうか?

科学的な根拠にもとづく「高IQ者」の認定と、科学的に根拠のない疑似科学による「高IQ者」の認定、今後の「高IQ者」の支援や活用、研究を真剣に考える時に、いったいどちらが合理的かの判断は、そんなに難しいでしょうか?

IQではない数値を使って認定された"高IQ者"が社会でどんな余計な批判を浴びる可能性があるかの想像は、そんなに難しいでしょうか?

CAMSなんかよりもっと良い方法が実際あるということ

松本氏はコメントの中で、「とりあえずはCAMS」「とりあえずCAMS」とCAMSによる認定しか現状方法が無いかのような雰囲気を漂わせていますが・・・いや、そんなことありませんよね?松本氏やこの団体の人達はなぜかCAMSによる偽科学的手法に拘りますが、はっきり言ってもっと簡単で、正確で、迅速で、この団体の目的をほぼ完ぺきに遂行可能な方法があります。

そこで次の記事ではその手法を紹介し、この団体の出来損ないのCAMSを使った偽科学推進事業には、正当性など微塵もないということを示していきましょう。高"IQ"者認定支援機構の方も必見です!

 

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