努力する子の育て方

努力に勝る才能無し!努力の才能を育てる教育法、ボルダリングによる育児ハック実践、我が家の超個性的なギフテッド児の生態など

3歳児のボルダリング奮闘記と、ボルダリング何歳から問題小考

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いつもこのブログの主役は長男のケイですが、今日は珍しく次男のちーちゃんの話を書きます。我が家の次男、ちーちゃん(3歳)はボルダリングが大好きです。これまでジムに連れていったことというのは数えるほどしかありませんし、以前連れていった時は、ただホールドを持って登って行くのが精いっぱいで、壁から降りられなくなって怖い怖いと言っていたりもしました。


でもちーちゃんはボルダリングが大好きです。その理由はたぶん、ちーちゃんの憧れの兄、ケイの存在があるからなのでしょう。とにかく真っすぐな長男のケイと違って、ちょっと斜に構えたところがあるちーちゃんですが、兄への憧れの気持ちだけはとても真っすぐです。

「お父さん好き?」と聞けば、何やら悪い顔をしながら「お父さん好きじゃない!ぷぷぷ」と言って笑うちーちゃんですが、「お兄ちゃんみたいにカッコよくなりたい?」と聞くととても素直に、はぐらかしたりせず「うん、なりたい」とだけ答えます。

そんなちーちゃんが、ケイにくっついてボルダリングに行きたがるのは、まあ当然の成り行きで・・・ケイがジムに行くときは、自分も行く行くと暴れることが多くなってきました(いつものジムは6歳からの年齢制限があるので、ちーちゃんは登れません)。

しかし、3歳になって色々な生活のルールを守ることができるようになってきたちーちゃん。最近は、公園の遊具の順番を守って、列に並んで待つこともできるようになってきました。

何よりも、「お兄ちゃんと同じボルダリングがしたい」という強い気持ち。この気持ちがあれば、もしかしたらボルダリングのルールを守って課題を登ることができるかもしれない・・・ということで、ちーちゃん3歳がボルダリングの競技ルールに沿って課題を登ることができるのか、試しに行くことにしました。

ボルダリングを通じて感じる3歳児の成長

ジムで早速登り始めたちーちゃん。このジムは2mちょっとくらいのキッズ用の壁と専用エリアがあり、いつもそれほど混んでいないので、3歳児でも割と気楽に登らせることができます。

それでも、前回来た時のちーちゃんはボルダリングのルールは理解できず、登った後下に降りられなくなったり、すぐに飽きてケイのいる大人用エリアの方に行きたがってゴネたりと、親は結構大変でしたが・・・この日のちーちゃんは、ずいぶんと成長が見て取れました。

スタートとゴール、同じ色のテープのホールドを使って登るルールを伝えると、「わかったやってみる!」と言って壁に向かう3歳児。一番簡単な9級の課題を教えてあげると、張り切って取り組みます。

いきなりスルスル登るということは流石にありませんでしたが・・・色々試行錯誤して登ったり下りたりしながら、少しずつ最高高度を上げていきます。そして、一歩一歩踏みしめるように登って行き、ついにゴール!下りも親に泣きつくことなく、自力で降りてくることができました。

「いえーい、できたー!」と得意満面の3歳児。課題をクリアして喜ぶ子供を見るのは、やはり良いものです。どんなに簡単な課題だろうと、その子にとっての、その日、その瞬間の価値というのは変わらずかけがえのないものだと思います。きちんと課題が登れるようになって嬉しかったのでしょう、その後も同じ課題を何度も何度も登っていました。

 

 

3歳児、8級も登る

そうやって9級を何度も練習していたちーちゃんでしたが・・・しばらくすると流石に飽きたのか、他の課題も物色し始めました。そして取り組み始めたのは8級の課題。他の9級の課題も登れるものと登れないものがあったので、8級は難しいかと思っていましたが、見ていると、あれ、なんか登れてる・・・ちょっと掴みづらいホールドと、最後のゴールの足場がほんの少し悪いのに少々躊躇はしていたものの、割とすんなり完登していました。

まあ、3歳児の小さな手だと、小さめのホールドでもしっかり指がかかってしまいます。そういう点で、持ちづらい小さめのホールドで難易度を上げている場合、小さな子にはその設定が通用しないということもあるんだろうなと思いました。

しかしそれでも、子供用の壁とはいえ、8級は8級です。なんせ親の私は超真剣にやって登れるの7級ですからね・・・この調子でいくと来年あたりには3歳児に並ばれていてもなんの不思議もないです。

ちーちゃんに思わず、「8級だよ、すごいね!」と言いましたが、ちーちゃんは最近やっと10まで数えられるようになったばかりなので、9とか8とか数字の概念はまだよくわからなかったのでした。

3歳児はこの日のことを覚えているのだろうか

というわけで、この日はちーちゃんにとって、ボルダリングの課題を正式にクリアした記念すべき日になったのですが・・・ちょっと気になったのは、3歳児がこの日の体験を後々覚えているのだろうか、ということでした。

まあ普通に考えたら覚えている可能性は低そうなんですけど・・・そうすると、ボルダリングを教育ツールとして使う上では、小さな内からボルダリングに連れてくるのは、やはりあまり効果的でないのかもしれないと思いました。

ボルダリング技術の上達を目指すだけなら別に気にする必要はないのでしょうが、ボルダリングの良いところは、努力が成果に結びつく、努力の成功体験を積めるといったクライミング技術以外のメンタル的成長、努力の才能の育成部分にあると私は考えています。

そうすると、せっかく頑張って課題をクリアできた体験、最初は怖かったけどそれを克服して登れるようになった体験が記憶に残らない、小さなうちからボルダリングをやって、クライミング技術だけが成長していってしまうのは、なんだかもったいないような気がしてしまうんですよね。

それを考えると、せめてもう少し記憶の定着がよくなってきてからボルダリングに連れてきた方がいいのかな、と考える一方で、本人がやりたいということをやらせてあげるのが一番というのも間違いのない話で・・・。

これが一番上の子であれば話は割とシンプルなのでしょうが、兄を見て早いうちから色々やり始める弟の育児というのは、兄と同じ様には全くいかないのだということを最近身に染みて感じ、色々考えさせられております。