仕事の忙しさにかまけて、すっかりブログをご無沙汰しておりました・・・。更新がない間もこのブログにご来訪頂いた方、またコメントやメッセージを頂いた方、どうもありがとうございます。
さて、少し前にうちの次男ちーちゃん(4歳)を自転車に乗れるようにしました。今回も長男ケイの時と同様に、補助輪無し自転車にいきなりの挑戦。
次男にとっては初めての自転車でも、教える私の方は5年ぶり2回目・・・ということで前回のことを思い出しながら練習に臨みましたが、同じ親から生まれた男の子でも、ケイとちーちゃんはずいぶん違うなあと改めて感じた1日になりました。
前回同様ストライダー様様の自転車練習メソッド
今回も頼みにしたのは、長男の時にも上手くいったランニングバイクを利用した自転車のスピード習得法です。
次男のちーちゃんも2歳の頃からストライダーで遊んでおり、ちょっとした下り坂を足をつかずに下っていけるようになっていたので、自転車に必要なバランスの取り方は既に準備万端の様子でした。
補助輪無し自転車にはペダルを漕ぐための脚力も必要ですが、4歳時点の身体能力はケイよりもちーちゃんの方が優っているようだったので、そろそろ自転車乗れるようにしておくかな・・・ということで、思い立ってちーちゃんに声をかけてみました。「ちーちゃんも自転車乗ってみる?」すると、
「ちーちゃんもう自転車乗ってるし!」
ということで、ちーちゃんの自転車練習は、ストライダーとペダル付き自転車の違いの説明から始まりました。まあ、既に兄がペダル付きの自転車に乗っているので、説明は簡単。「ペダル付きだとお兄ちゃんみたいにスピードが出るよ」と言うと、目を輝かせて「乗る!」ということに。
ケイもペダル付きに乗りかえるきっかけは「スピードが出るから」だったのですが、足の速さしかり、自転車しかり、子供というのは生まれついてのスピード狂みたいなところがありますね・・・。
今回はたぶん15分くらい?で終了した自転車練習
ケイが昔乗っていた小さい自転車を持ちだして、さっそく近所の公園で練習をします。ケイは新調した自分の自転車でついてきて、お手本を見せる係。前回同様、まずペダルの回し方から。
「ペダルは前に回すんだよ」
「どうして?」
「前に回さないと進まないからね」
「どうして?」
「自転車はそういう風にできているから」
「そっか!」
何を聞いても「どうして?」と理由を聞いてくるのが最近のちーちゃんのトレンドです。ケイも質問魔でしたが(今もですが・・・)、ケイは目に入ったものについて質問してきたのに対して、ちーちゃんは聞いたことに関して質問してくるという傾向の違いを感じます。
ペダルが上手く漕げずに倒れそうになっても、ガシッと足を出して倒れるのを防ぐちーちゃん。これは兄と一緒に遊んで鍛えられた脚力の賜物ですが、転ばないので自転車練習がとてもスムーズに進んでいきます。
そして、ペダルを漕いでスピードが出れば倒れないということが理解できたら、あとはもう地面を蹴って進み、さっとペダルに足を乗せて漕ぎだす練習をするだけ・・・ものの数分で親はもう教えることがなくなり、見ているだけに。
その後ちーちゃんは転んだり発進にてこずったりしながらも自分一人だけで自転車に乗れるようになり、一時間以上にわたって自転車を乗り回した後に、「ちーちゃん自転車乗れるようになった!」と意気揚々で家路につきました。
長男の時は30分くらいで終わった自転車練習でしたが、今回はたぶん、15分くらいで終わったのかなと思います。時間を正確に測っていたわけではないし、どこからどこまでが練習だったのかちょっと区別がつきづらいのですが、とにかく教える側が苦労しなかったのは間違いないというところ。
兄弟で違うと感じたこと
ケイとちーちゃんの自転車練習、すんなりと乗れるようになった部分は同じですが、その過程を比べたら、二人で違うなあと感じる部分がありました。
一番違うと思ったのは、「飽きっぽさ」と言うべきか「執着心」と言うべきか・・・。ケイは練習で何度か転んで上手くいかなかったら「今日はもういいや」となって帰ろうとしましたし、乗れるようになっても「今日は家に帰って、また今度にする」という感じで自転車を自分から切り上げて帰ったのです。
一方ちーちゃんは、転んで「大丈夫?」と声をかけても「うん、だいじょうぶー」と言ってまた乗り始め、何度転ぼうと全く気にしない様子で、こちらから帰ろうと声をかけるまでひたすら自転車に乗り続けていました。
自転車練習を始める前、実はちーちゃんはケイ以上にすぐ諦めて帰りたがるんじゃないかと心配していたのです。これまで見てきて、ちーちゃんは結構慎重派で、できないとなったらすぐ諦めがちな性格なのかもしれないと感じていたので・・・。だからちーちゃんが一度も泣き言を言わずに自転車に乗り続けたのは、私にとって少々予想外の展開でした。
兄のケイは、落ちたら明らかにケガをするレベルの高さまでガケや遊具を登って行って飛び降りようとしたり、小さい頃から無鉄砲寄りの性格でハラハラさせられてきました。「大丈夫、できる」という謎の自信を彼は持って生まれてきていて、それが強みでもあり、心配の種でもあります。
そんな兄と比べると、ちーちゃんは無理だと思ったらやらないし、その「無理」と思うハードルの高さもかなり低めの設定だと感じていました。ボルダリングや公園の遊具で遊ぶ時にも、「大丈夫だからやってごらん?」とこちらから言うくらいの高さでもう「怖い、やらない」となっていたので、ケイとは真逆という印象でした。
自転車練習でわかったことは、ちーちゃんは高い所、落ちることに少々怖がりかつ慎重なだけで、転んだり、失敗すること自体への耐性は十分にあるということ。そして、面白いとなった時の執着心は、同じ4歳時点で比べたら兄よりも強いものがあるのかもしれないというのも感じました。
しかし少し考えてみると、ケイは一人で自転車を練習していましたが、練習するちーちゃんの目の前には、すごいスピードで自転車を走らせるケイがいます。お兄ちゃんにできるなら自分もできる、お兄ちゃんと同じ様に自分もやりたいとちーちゃんが考えるのは当然で、それがちーちゃんの頑張りと執着心につながっている可能性はあり、単純な比較は難しいのかもしれません。
同じように育ててもリプレイにならない面白さ
同じ親から生まれた同じ性別の子供なら、良く似ているものと思いがちです。小さな頃の写真を二人に見せて「これはケイとちーちゃんどっち?」と聞くと、本人達でも間違えるくらいで実際似ているところも多いのですが、性格・性質面では、うちの二人はずいぶんと違うように感じます。
ちーちゃんは保育園でも周りを引っ張るお兄ちゃん的存在で、言葉の覚えも早くて、毎日の出来事もとても良く覚えていて、尋ねられれば5W1Hをしっかり使ってとてもわかりやすく説明してくれて・・・色々心配だったケイと比べると安心して見ていられる感じの子です。
ケイについては以前から書いている通り、2歳のころからADHDを筆頭に発達の心配をしてきましたが、ちーちゃんについて発達の問題を心配したことは、これまで一度もありません。
しかし一方で、同じような情報に囲まれて育ってはいるけれど、数字や算数、文字に自分から関心を示して毎日取り組んだり、いきなりカタカナを覚えて読み始めたりといったケイみたいなことは、ちーちゃんにはこれまでのところ起こっていません。
最近ちーちゃんは20くらいまで数を数えられるようになり、数が増えた減った、というのも理解できるようになってきたようですが、ケイはこの段階は2歳途中でクリアしていて、今のちーちゃんの年齢では足し算引き算を暗算でこなして遊んでいたのを思い出すと、やはり二人の違いを実感します。
ケイはぶっ飛び要素多めの色々常識外れ、ちーちゃんはぶっ飛び要素少な目で常識の枠の中にしっかりおさまっている。これまでのところで二人の違いをまとめてしまうと、そんな感じに落ち着くのかなあ、と。
しかし、ここの感じ方は人によりけりなのかもしれませんが、私としては、兄弟が性質的に大きく違っているのはとても喜ばしいことです。親として子供の育て方は中々変えられないところ、子供の方が違っていれば、二人目の育児でも新鮮味が失われずに楽しめますからね。
それに兄弟間の関係性を考えても、キャラ被りが少ない方が、お互いの個性を素直に認め合いやすくて良いんじゃないかなと。どこの世界でも、あまりの似たもの同士が同じ空間にいると、上手くやっていくのは中々難しいものなので・・・。
兄弟だけれど、結構タイプの違う二人。どちらもそれぞれ頼もしい所があって、これからどんな風に育っていくかが非常に楽しみです。