努力する子の育て方

努力に勝る才能無し!努力の才能を育てる教育法、ボルダリングによる育児ハック実践、我が家の超個性的なギフテッド児の生態など

うちのギフテッド児、独特なサッカースタイル

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感染者数が減少から一転急増してきた地域がちらほら見られ、新型コロナの問題は中々一筋縄ではいかない感じになっていますが・・・全国的な緊急事態宣言解除の後、ケイの通うサッカースクールもぼちぼちと再開になりました。

幼稚園時代から毎週楽しくサッカースクールに通っているケイ。そのケイのサッカーを見てきて最近思うのは、サッカーのプレースタイルというのも結構生まれつきのものがあるのかもね、ということ。色々とユニークなうちの子ですけど、サッカーに関しても独特というか、他の子とちょっと違う所があるんですよね。

団子サッカーを見守るうちの子

幼稚園児や小学校低学年のサッカーと言えば、敵味方全員が一つのボールめがけて殺到する「団子サッカー」です。試合をすればとにかくボールにみんなで集まって、取った取られたして、蹴っ飛ばしてコロコロ転がったボールにまた集まって、みたいなわちゃわちゃが絶え間なく展開されます。

上手い子がドリブルでどんどん抜いていって一人でゴールを決めるというのが王道の得点パターンで、味方にパスするプレーは非常に稀。小さな頃からプロを目指しているようなハイレベルな子達ならわかりませんが、少なくとも町のサッカークラブレベルなら、小学校低学年では試合となればまず間違いなく団子サッカーになります。

でも、ケイは幼稚園の頃からチームメイトとは違う特徴がありました。試合が始まっても一人だけボールに集まらず、ボールに殺到する他の子のことを、常に後ろから眺めるようなポジション取りなのです。

別にボールの扱いが苦手だとか、プレーが消極的というわけではありません。ドリブルもシュートも練習では上手い部類だし、足の速さはチームナンバーワン。ピッチ外へ出たボールには誰よりも速く駆け寄り、ゴールキックもフリーキックもスローインも自分でやりたがるボール大好きなところは、他の子と変わりません。

団子からボールがこぼれてくれば一目散に拾い、相手がドリブルで抜けてくればボールを奪いに果敢にアタックし、必要とあらばゴール前まで駆け戻ってキーパー役をしたりと、そのプレーは言うなれば、守備方面に非常に積極的でした。

ドリブルで突破したりゴールを決めたりすることだって、無いわけじゃないのですが・・・親としては、やっぱり子供が点を決める派手なところが沢山見たくって、つい「ゴール決めてきてよ!」とはっぱをかけたりしてみたこともあります。でも、彼の守備から入る姿勢は基本的に変わりませんでしたね。

もう一つ、幼稚園の頃からちょっと違うと思っていたのは、ケイはチームでも珍しい、パスを出す子でした。大体幼稚園児にパスの概念は無く、ボールを持てば基本的にドリブルかシュートになる中で、ケイは他の子にボールをパスして、また相手からパスを待つというプレーができていました(まあこの年代だと滅多にパスは返ってこないのですが)。

プレースタイルの秘密

なんでゴール前に攻めに行かないの?子供のゴールが見たい親のエゴに駆られて、今まで何度か聞いていますが・・・ケイの答えは大体こうです。

「だって点を取られると負けるから」

「点を取って勝ちたい」と「点を取られて負けたくない」の微妙な違い。どちらか片方選ぶなら後者というのは、生まれついての無類の負けず嫌いであるケイらしいなあと、親としては思います。

小一くらいまでは、点を取られる度に「ああ~~もぉ~~!」と叫んで、ピッチ上で激昂したりしていましたしね。ただのいつもの紅白戦で、そこまで熱くなっているのは、やっぱり一人だけでした。

 

 

三つ子の魂百まで?

今、小3になったケイのサッカーは中々に上達目覚ましいのですが・・・親として見ていてとても面白いのは、幼稚園の時からのサッカースタイルが、ずっと変わらないということ。

小3になってもチーム全体としてはまだまだ団子サッカーの癖が残り続ける中、ケイはやはり一番後ろからチームの戦況を見守りつつジリジリと攻め上がるのが常。

そして味方がボールを失ったら自陣ゴールに一番近い相手をマークしつつ、誰よりも早く相手チームの攻撃の芽を摘みに行きます。全力疾走で時には逆サイドまで走って激しく相手のエースを潰しにかかるそのプレースタイルは、「猛犬」と呼ぶのが本当にピッタリくる感じ。

こんな風にプレーする子は、チームに一人だけ。だから紅白戦の時、俊足を生かして守備に奔走し、味方にパスを出せるケイが入るチームは非常に上手く回ります。自然とチームに攻守の役割分担ができるので、団子サッカーが部分的に解消されるんですよね。

チームプレーの中で子供が変化していく楽しみ

大変頼もしいなと思うのは、ケイのこのプレースタイルは誰かに指示されたものではなく、100%自分で考えた結果だということ。チームが点をとられないように、負けないようにするにはどうすれば良いか、頭を使った結果が一歩引いたポジショニングや猛犬ディフェンスなのです。

小学生のサッカーは、3年生までは自由に楽しくプレーが基本で、4年生から次第にチームとして勝つための練習が始まるという話。ケイの守備的プレースタイルとパスは、かなりチームプレーの意識を先取りしていると言えるでしょうが、この先チーム戦術がより求められ始めた時にケイがどんな風に考え、反応するかは、ちょっと楽しみです。

試合を見に行くたびに、「その俊足とキック力でもう少し点を取りに行けばいいのに」と考えてしまう私の癖も中々抜けないのですが・・・味方のゴールを一番離れたところで「いえ~~い!」と喜んでいるケイを見ていると、チームの誰がゴールするかばかり気にしている私より、ケイの方がずっとチームプレー向きだと思うのでした。