努力する子の育て方

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素人親による子供のためのクライミングシューズ選びあれこれ

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5月だというのに急激に暑くなって、外に出るのが非常につらい週末でした。でも、子供が元気なのは変わらない・・・そんな時はもうボルダリングジムに行くしかない、ということで、今週末も行ってきました。悪天候時と猛暑・寒波の際には、空調がしっかり効いているボルダリングジムは本当に救世主的存在です。登りに来ている子供の数も、天気が悪いとやっぱり増える気がしますね。

さて、かなり久しぶりにボルダリング関連の文章を書くような気がしますが、今日は子供のクライミングシューズ選びについて書いてみようと思います。実は、長男をボルダリングジムに連れていくようになって、一番情報探しに苦労したのがこのシューズの話でした。

世の中クライミングシューズについての情報はあふれているんですけど、子供用のクライミングシューズの情報って非常に少ないんですね。やっぱりサッカーやその他のスポーツに比べて、ボルダリングに打ち込む子供の数はまだまだ少ないゆえかな、と思っています。

だから私みたいに自分でボルダリングをしない非クライマーの親には、どうやって子供のクライミングシューズを選んだら良いかという情報が中々見つかりませんでした。でもまあ色々考えたり人から聞いたりした結果、なんとか子供が満足するシューズを手に入れることができたので、ここにはその経験にもとづいて、子供のクライミングシューズ選びについて書いておきたいと思います。

子供の足の成長とクライミングシューズ

私が子供のクライミングシューズを探す時に、一番気にしたのが子供の足の成長に関することでした。子供の足はどんどん成長していくので、それを妨げないように靴のサイズが小さくならないように気を付けるというのは、普段の靴を選ぶ際にも常識かと思います。

しかし、クライミングシューズというのは特殊な靴で・・・大人のクライミングシューズ選びにおいては、本来よりも小さなサイズを選ぶというのが基本としておススメされています。小さなサイズを無理目に履いて、靴の方を伸ばして足に密着させるのがいいらしいんですよね。

小さめのクライミングシューズを履くと、足先が当たって靴の中で指が丸まっちゃうんですけど、その窮屈な状態がクライミングの世界では「正解」らしいです。その方が爪先に力が入りやすいので、小さなホールドに爪先をひっかけて立つ時に有利、という理由らしいですね。

ジムでクライマーの人を見ていると、確かに窮屈そうな靴を一生懸命履いている人がよくいます。中には、そのままじゃ履けないと言ってビニール袋を使って無理やり履いている人もいますね(ビニール袋を靴下のようにして、足を滑らせて靴にねじ込む)。で、壁から降りてくると靴を脱ぐ。窮屈だから、ずっと履いていると痛くなるんだそうです。

この自分の足が無理した上でギリギリ入る靴を選ぶことを、大人のクライミングシューズ選びでは「サイズを攻める」と言うらしいんですけど・・・子供に履いたら痛い靴を与えるなんて、足の成長に悪影響がでそうで非常に抵抗がありました。

そこで、ジムのクライマーの人達や店員さんに、「サイズを攻めないと登れない課題ってどれくらいの難易度から?」というのをリサーチしてみると、皆だいたい「人にもよると思うけどたぶん3級あたりまでなら攻める必要はない」という回答でした。ジムのスタッフさんは「5級までなら靴はもうなんでもいい」みたいなことをぶっちゃけてましたね・・・。

それならば、ということで、うちの子にはサイズを攻めない、むしろ爪先が当たらないジャストよりちょい大きめくらいのサイズの靴を買いましたが、結果的になんの問題もなく登れています。長男はその靴で4級あたりまでクリアしてきているので、やっぱりよほど上達するまでは子供の靴のサイズは攻める必要がないし、子供の足の成長のことや親の精神衛生を考えたら、攻めない方が良いのではないかと思いますね。

ちなみに、長男は一年以上同じシューズを履いていますが、特に壊れる様子も小さくなりすぎた様子もありません。使用頻度や足の成長速度、体重による負荷の違いにもよるとは思いますが、結構長持ちするみたいです。

サイズの調節が効くクライミングシューズ

子供用のクライミングシューズには種類が色々ありますが、中には子供の足の成長に応じてある程度サイズ調節が可能なタイプがあります。サイズ調節可能な方が足にも優しいし、長く使えてお財布にも優しいので、特に勝手のわからない最初の一足にはこのタイプが安心だと思います。

サイズの調節方法もベルト式とかスポンジを入れるタイプとか色々あるみたいですが、ジムで見ていて人気があるのは、圧倒的にベルトでサイズ調節をする以下の3種類です。うちの子が使っているのもこのタイプですね。


サイズ調節ベルトが踵の部分にくるので、踵を使ってホールドを捕らえる場合にグリップが効かなくて不利という側面はありますが、踵を使うのはかなり上級者向けの課題で、少なくとも長男の場合はそれで困ったという局面はこれまで見たことがないので、あまり気にする必要ないかと思います。

クライミングシューズを選ぶ時に気を付けること

クライミングシューズを選ぶ時は、必ず試し履きをしましょう。試し履きをするのは普通の靴でも同じですが、クライミングシューズの場合爪先部分が硬く補強してあることが多い都合上、サイズに加えて足型の種類で合う、合わないの相性が非常に強くでます。

サイズが合っていても足型が合わない場合は履くと当たって痛みがでることになりますから、必ず試し履きをして、変にブカブカしていないか、当たって痛い部分がないか、しっかり確認することをお勧めします。

大人なら「履いている間に伸びて丁度良くなる」とか考えるんでしょうけど、子供の場合足が大きくなるので本当に丁度良くなるかどうかは微妙です。痛い靴を無理に履いていると、クライミングシューズを履くこと自体、そしてクライミング自体を面倒に感じるようになる可能性もあると思うので、試し履き時に飛んだり歩いたりしても痛くないかをよくよく確認しましょう。

でも子供に靴が合ってるかどうか確認しても、なんだか要領を得ない時ってありますよね・・・合ってるのかどうか本人もわかっていない、というような。そういう事態を避けるために、わざとちょっと小さめのサイズも試し履きして、「当たって痛い靴」がどんなものかもしっかり確認しておくといいと思います。

そもそも子供にクライミングシューズを買う必要があるのかという話

ボルダリングジムにはどこも大体レンタルのシューズがあるので、最初は皆それを借りて登ります。中級の課題でもレンタルシューズで特に問題なく登れるので、靴の性能面からすると、別に焦って子供にマイシューズを買い与える必要は一切ありません。

じゃあそもそも初心者のうちから子供にクライミングシューズを買い与える必要があるのか?というのが問題で、そこは私も結構迷ったんですね。子供の場合成長して靴がすぐサイズアウトするかもしれないし、レンタルシューズのままでもいいんじゃないかなと。

うちでシューズを買う一番の決め手になったのは、やっぱりレンタルシューズだと毎回同じ靴ではないので、少しずつ履き心地が違って登り方も変わる、という部分でした。レンタルシューズも性能面では全然問題ないんですけど、やっぱり色んな人が履いている内に少しずつ伸びてきます。その変形具合が靴ごとに違うので、同じサイズの靴でも履き心地が変わってきます。

おそらくレンタルシューズの個体差が原因で、ケイが壁を登っている時に、一度靴の中で足がずれ、ケイが靴を気にし始めたことがあったんですね。靴が信用できないとボルダリングの恐怖心が増してしまうので、集中して登るためには、やはりいつも同じ靴の方が良さそうだと思って、思いきって買うことにしました。

クライミングシューズは結構高い買い物ですが、シューズを買ったことで子供のボルダリング熱もさらに過熱して、うちの場合は非常に満足度の高い買い物でした。やっぱり公園に遊びに行くよりボルダリングに行ってくれる方が私は楽だし、教育効果が見込めますからね・・・。

それに、レンタルシューズを1回300円と考えると、ほぼ毎週ボルダリングジムに通って1年以上経った今は、もうシューズを買ったお金は元がとれている計算になるので、結果的には経済的にもお得でした。

何級の課題が登れたら靴買ってあげるよ~という感じで目標に設定したりして、子供のボルダリングへのモチベーションを上げたり、よりボルダリングを楽しんでいくためのスパイスとしても、マイシューズは効果大だと思います。