努力する子の育て方

努力に勝る才能無し!努力の才能を育てる教育法、ボルダリングによる育児ハック実践、我が家の超個性的なギフテッド児の生態など

危ないやめて!な困った子供の好奇心をボルダリングで成長に変える

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子供って親がやって欲しくない危ないことばっかりに興味を持ちませんか?「なんでそんな所に登るんだ」とか「なんでそんな所に入りこむんだ」とか、うちの子に何度言ったか知れないです。うちの子はちょっと多動で変わった子ですけど、きっとこの類の悩みはうちの子だけに限らないと思います。だって、公園で木の上とか、登ったら危なそうな遊具の上で満面の笑みを浮かべてる子はよく見ますし、遊戯施設なんかでも「ここはのぼらないでね」の張り紙は実にたくさん目にしますし。

たぶん、子供はそういう生き物なんです・・・特に男子は。私も子供の時には、今なら恐ろしくて絶対近寄らない危険なところに登ったり入ったりしてましたしね・・・。でも、だからこそボルダリングは本当に素晴らしいと思います。日常生活では危険を招く子供の困った好奇心や冒険心を、満たした上で成長のエネルギーへと変えていってくれるからです。

エネルギーを持てあますやんちゃなお子さんをお持ちの方や、公園で子供の危ない遊び方に日々心を削られている方には、ボルダリングは本当に試してみる価値ありです。日常で持て余しているその好奇心や冒険心を心行くまで発揮させて、ついでに色んなものを身につけさせるチャンスです。

 

 

日常生活で満たされない子供の冒険心や好奇心をボルダリングで低リスクに満たす

子供はなんで高い所が好きなのでしょうか?調べると、視点が普段と変わったりするのが子供にとって面白いのではないかという解説もみつかりますが、はっきりした理由はよくわかりません。かつての自分を思いだしてみても、なんでやたらに高い所へ登っていたのか、今となってはもうわかりません。でも、公園の遊具やアスレチックで、我先に高いところに登っていく子供は、昔も今も、確かにたくさんいます。

しかし、親としては中々心苦しいことに、普段の公園やアスレチックでそういう子供の危険な欲求を満たしてあげるのは、かなり難しいです。落ちた時の安全対策がほとんどない遊具では、子供の思うままに登ったり飛び降りたりさせてあげることはできません。それはもう親の心がもちません。

しかも、子供はそういう遊具にもすぐ飽きて、ちょっと工夫してさらに危ない使い方を始めます。私は、うちの子が遊具の高い所で「ちょっと飛んでみる~」と言いだしたり、登り棒の上の方で隣の棒に移ろうとしたりするのを見て、肝を冷やしたことが何度もあります。子供の自発性は尊いし、子供の好奇心や冒険心をむやみに抑えつけたりしたくないですが・・・さすがにそういう危ない遊び方は、やめてもらわざるを得ません。落ちたら間違いなく子供は病院送りで、親のトラウマも決定的です。

だからボルダリングは、子供のこういった厄介な好奇心や冒険心を低リスクで満足させてあげられる点で、非常に有用な育児ツールだなと思います。ボルダリングの壁の下は地面ではなく、分厚いマットです。だから、外ではさせられない危ないこと、3m上の高さから飛び降りてみたり、上の方のホールドに片手でぶら下がって崖下ぶら下がりごっこをしてみたりということも、心配せずにさせてあげられます。普段許されないことを誰にも文句言われずできて、子供は絶対楽しいですよね。しかも、上まで登れば登るほど褒められたりするという。公園では絶対に起こらない現象です。

またボルダリングジムでは、公園やアスレチックとは大きく違って、事故が起こらないよう安全ルールが徹底しています。よほどルールが甘いジムでもない限り、子供同士が走り回ってぶつかったりということも、まず起きません。こと安全面においては、外遊びよりもボルダリングジムの方が、よほど親は安心していられます。

ボルダリングジムに慣れてしまった今では、遊具やアスレチックの下地が硬い地面なのがかなり不安に感じます。でも、子供が危ないことをしそうになったら「ここはマットがないから、そういうのはジムでやって」というと、子供も納得して我慢してくれるようになりました。こういう我慢も、ジムなら思いっきりできるという状況があればこそです。ボルダリングは、子供の外での危険な行動を抑える役目も果たしてくれます。

 

 

 

子供の困った好奇心や冒険心を自発性に変えるボルダリングは理想的な教育ツール

ボルダリングの育児ツールとしての素晴らしさは、子供の危険な好奇心や冒険心を心ゆくまで満たしてあげられる点だけではありません。ボルダリングジムでは、こうした危険な好奇心や冒険心は、全部子供の望ましい自発性へと変わってくれます。普段の生活では危なくて困った存在だったものが、ボルダリングでは有効活用できるのです。

別の記事で書いている通り、子供の自発性は自律的に努力できる「努力する子」に不可欠の要素ですが、他人がいくら指導しても身につかないという特殊性があります。ですから、自発性を伸ばすためには、子供の自発性を見守り、尊重していく親の姿勢が求められます。


しかし、いくら自発性を大切にしたくても、その自発性が危険な結果を招く状況ではそれを悠長に見守ってはいられません。ですから、普段の生活で以上に安心して子供の自発性を発揮させられるボルダリングというシチュエーションは、子供の自発性を伸ばしていく上で、より適した教育環境であると言えます。

また、子供の意欲、やる気という点で、この「とにかく楽しいからする」とういう状態を超える状況はありません。「楽しいから自発的にやる」という状態が、物事を継続していく上でも、取り組みへの集中力という点でも、最も理想的です。まだあまり記事に書けていませんが、子供はボルダリングをしていく中で、運動能力、思考力、そして努力の才能を身につけていけます。つまり、ボルダリングは、多くの子供が生来持った「登りたい」という性質・欲求を最大限に利用して子供の活動意欲を引きだし、様々な能力を養成していける、理想的な教育ツールと言えます。

ボルダリングは多くの子にとって理想的な教育ツールになり得る

うちの子供がそうだったので、少々「危ない遊び方をする子」に寄った記事になってしまっていますが、別に普段そんなに危ないことをしない子でも、登ることやボルダリングに興味を示す子はたくさんいると思います。

これは、ボルダリングジムの前で、親にボルダリングをねだる子供の多さから実感することです。ケイが通っているジムは商業施設の中にある都合で、ジムの前を買い物客が通りがかるのですが、ジムの前で子供が足をとめ、親に「これやってみたい!」とせがんでいるシーンを非常に頻繁に目にします。きちんと数えたことはないですけど、1日に2ケタはゆうにいくのではないかという頻度です。男子女子問わず、多くの子供が、登ってみたいと足をとめます。

そういうシーンを見るたびに、ボルダリングには多くの子供にとって、理想の教育ツールとなるポテンシャルがあるということを実感します。2020年の東京五輪と、日本人クライマーの世界大会での活躍のお陰で、ボルダリングがテレビで取り上げられる回数もどんどん増えています。もしそれを目にしたお子さんが「やってみたい」と言いだしたなら、それはボルダリング育児を導入する大チャンスです。