努力する子の育て方

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うちの子がIQテストで高得点を出す理由を考えてみる

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うちの長男のケイは、夏休みに受けたWISC-IV知能検査で、IQ130を超える高スコアをマークしました。この数字にはびっくりして、ケイの出したスコアの意味を自分でも理解するために、WISC-IVの仕組みについて調べてみたりもしました。IQテストに縁も興味もなかった私にとっては、生まれて初めてIQと向き合う機会になりました。

IQテストについて良く知らなかった頃は、どこかで読んだ「IQテストは持って生まれた地頭の良さを反映していて、生涯ほとんど変化しない」という説明を、そんなもんかと信じていました。

しかし、WISCやIQについて調べてみると、IQテストの結果はあくまで受検時点での受検者の状態でしかなく、スコアは人生を通じて大いに変化し得るということでした。すると、IQテストで高いスコアが出るに至った原因・理由というのも、人それぞれ色々あり得ると考えられます。

小1夏休みのWISCは、ケイが初めてうけた知能検査でした。我が家では知能テストの結果に直接影響を与えるような早期訓練は一切やっていません。とすれば、ケイの今回の知能テストの高スコアは、ケイの特性と、その結果自然と身についてきた知識や能力を反映した結果であると考えられます。だとすれば、ケイの知能テストの高得点には、どんなケイの能力特性が寄与していると言えそうか?少し考えてみることにました。

WISC-IV知能テストで測られているもの

知能テストでは、人間の知能の構成要素の一部分を測定し、その測定値を基に個人個人の知能レベルを判定しています。ケイの受けたWISC-IVでは以下の4つの項目が測定されます。

言語理解指標:過去に学習して得た知識を応用した判断力や問題解決能力、また語彙力や知識力

知覚推理指標視覚的パターンに関する認知、分析、操作、思考、推定といった能力

ワーキングメモリー指標:情報を数秒間脳内で保持しながら操作を加えて読み出す能力

処理速度指標:単純な問題を正確に速く解く能力

ちなみに、ケイのWISC-IVの結果は、言語理解が>130、残りの項目が>120で、全検査IQが134でした。

常に「パターン」や「意味」を気にして生きているケイ

ケイが「パターン」や「意味」へ強い好奇心を示すのは、昔からの特徴です。2歳の頃のスーパーのレジや通路の番号の数字への興味に始まり、その後もお店の注意書きの看板の意味、道路標識の意味、文字の意味、駐車場で見かけた数字の並びの意味、ことあるごとに「これ何?」「なぜ?」「なんで?」と聞いてくるケイの質問攻めのあまりの激しさに、ダメとはわかっていてなお辟易してしまったこともありました。

パターン探しの癖も昔からです。ケイと一緒に外出した時に、「何もせず普通に歩くケイ」というものを見たことはほとんどありません。何を言っているのかわからないかもしれませんが、ケイはただ道を歩いている時に、常に路上や床にパターンを見つけては、それを踏む/踏まないのルールを作り、急に小刻みに進んだと思ったら大きくステップを踏んだりと、なんだか妙な歩き方をしているのです。「横断歩道の白だけ踏んで渡るゲーム」を、ケイにしかわからない微妙なパターンに従って常にプレイしている状態といったら伝わるでしょうか?

その他にも、ケイは普段から非常に良く「パターン探し」を楽しんでいます。雲や景色の中に文字や物の形を見出して面白がるのは、車の中でケイがよくやる遊びです。「想像力が豊かだなあ」と感じていましたが、良く考えたらこれはパターン探しの一種です。

また、ケイはダジャレが大好きで、何かにつけてダジャレを言い「これダジャレ、プププ、面白いよね」と喜んでいますが、これも言語的な「パターン探し」の一種です。

こうした物事の意味やパターンへの興味は、知能テストの知覚推理、論理推定、数列といった視覚パターン認識系の課題と特に相性が良い特性です。ケイは日ごろから常に視覚パターン課題や論理推定課題を自己訓練しながら生きてきたようなもので、WISC-IVで知覚推理指標のスコアが高く出るのは、当然かなと感じました。

 

ケイの高い記憶力

ケイは部分的に映像記憶能力を活用していると思われる、非常に良い記憶力を持ちます。また、耳からの情報の記憶も非常によく、歌を覚えたり、お店で流れてきた曲がなんのCMで使われているかいち早く当てたりするのが大得意です。

高い記憶力は、ケイのパターン探しの源泉だと考えられます。これまでに経験してきた多くのパターンをケイは記憶しており、ケイのパターン探しの過程では見たもの聞いたものと記憶しているパターンの一致検出が必ず行われているはずです。また、ケイはパターンに興味を持って探す結果、より多くのパターンを認識し、記憶することができていると考えられます。どちらが先なのかはわかりませんが、パターン探しへの強い好奇心と高い記憶力は強い相乗効果を生み出しているものと予想されます。

記憶は人間の知識の根幹であり、知能テストでも必ず測定される項目です。WISC知能検査では言語理解の指標に語彙力や知識の項目が含まれており、高い記憶力は、言語理解指標の高い点数に寄与すると考えられます。

また、WISC知能検査では短期記憶能力に特化した項目であるワーキングメモリ指標が測定されます。従って、ケイの記憶能力はワーキングメモリ指標を直接押し上げて、WISCの高スコアに直接貢献している可能性が高いと考えられます。

常に猛スピードで回転しているADHDなケイの脳

ケイがぼーっとしているということは、ほとんどありません。家では大体何かおもちゃで遊びながら、なんだかんだとしゃべり続けています。

ケイは一人の時でも常に喋っています。トイレの中でもポスターを読んだり歌を歌ったりと、いつも声が聞こえてきます。この間は一人お風呂場で着替えている時に「あと5秒でパンツをはかなかったら、おばけが来るぞ!5・4・3・2・1!残りたった1秒だ、君はいつもギリギリだな!」と何やら楽しそうに一人二役で脳内会話をして遊んでいました。

また、ケイのお喋りのスピードは時に大人顔負けで、少しおっとり目の親御さんに「ちょっと着いていけないからゆっくり喋って」と言われてしまったこともあります。

これだけいつも喋っているということは、ケイの脳もいつも働いているということです。しかも、矢継ぎ早に話すスピードを考えると、脳が働いているスピードもかなりのものです。ケイはADHDと診断されるくらいに多動で多弁なのですが、この多動・多弁という特性は、非常に速い脳活動ゆえに生じている側面があります。

速い頭の回転には知能検査スコアを全体的に押し上げる力がある

脳内情報処理のスピードはWISC-IVの処理速度指標そのものであり、そのスピードの速さは高スコアに直接つながってきます。また、速い脳内情報処理は、上記のパターンや意味への興味や高い記憶力との相乗効果により、見たもの聞いたものと記憶しているパターン一致検索を高速に行うことを可能にしたり、短時間でより多くの知識や語彙の吸収を可能にしたりすることで、知能検査における言語理解、論理推定のスコア押し上げに貢献すると考えられます。

高い頭の回転速度と記憶力の組み合わせが、ケイの高い言語理解のスコアを生み出している可能性は特に高そうです。実際、ケイの読書スピードは本当に読んだか疑わしいくらいに速いのですが、内容を確認するとしっかり覚えていて驚かされます。家ではケイに国語の勉強をさせたことは一度もないので、ケイは本を短時間で沢山読んだり、会話の中から言葉や知識を効率的に吸収することで、同じ年齢では100人に1人の高い語彙力や知識を獲得できた可能性が非常に高いと考えられます。

まとめ

こうしてケイの特性からWISC-IVの結果を考えていくと、ケイがIQテストで高スコアをマークする理由は、パターンや意味への好奇心と記憶力、そして頭の回転速度が高い点、そして、それぞれの相乗効果によって同年代の子供よりも多くの語彙や知識を吸収できるという点に集約されてくるような気がしています。

とりあえず楽しみだなと思うのは、ケイのこうした特性は、知識や語彙、そして空間パターン認知能力や論理性の自然な獲得につながっていく可能性が高いという点です。もしそうであれば、ケイはあまり手をかけなくても、豊富な知識と論理推定能力を有する、頭の回転の速い人間に勝手に成長していってくれる可能性があるということです。

まあ期待はほどほどにしておくとして、ケイの特性の相乗効果が自然な学びと成長をこれからも生み出していってくれることを密かに願って、特性を潰さないようにだけは注意しながら、育児をしていこうと思います。