努力する子の育て方

努力に勝る才能無し!努力の才能を育てる教育法、ボルダリングによる育児ハック実践、我が家の超個性的なギフテッド児の生態など

うちの子が発達外来を受診した理由

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今の日本で発達検査をうけるのは、ほとんどの場合言葉や行動、社会性など、発達面での問題を心配される子供たちです。

うちの長男ケイも、やはり行動と社会性に問題があるのではないかと考えて、小1の夏休みに発達検査を受けてもらうことになりました。今日はその経緯を書いていきます。

 

 

小さなころから心配だったケイの特性

異様な対人積極性

ケイは幼児の頃からほとんどと言っていいほど人見知りが無く、誰にでも話しかける人懐っこさがあります。しかし、その人見知りのなさはかなり常識外れで、スーパーのレジの人を質問攻めにしたり(レジ周りの物を次々指さして「これはなんですか?これはなんですか?」とか)、公園で全然知らない親子の砂遊びに「いーれーて!僕はケイ、よろしく!お名前は?」といきなり混ざりに行ったりと、親としても「これはアスペルガー症候群(積極奇異型)というやつなのでは?」と考えるレベルで異様に積極的でした。

多動

2歳すぎの頃から多動っぽい感じが出てきました。未就学児の集まりに出ても、一人で走り回って落ち着かなかったり、家でも足や手をバタバタさせて落ち着きのない様子でした。走り回ったりというのは幼稚園に入ってかなり落ち着きましたが、それでも座っている時に体をゆすったり、手や足をゆすったり、じっとしているのが苦手な様子はあり、ADHDを疑っていました。

多弁

すごいお喋りで、昔からとにかく思いついたことをずっと口にしていました。次々と親に質問を繰り返す時もあれば、実況中継アナウンサーになったら良いのかなと思うくらい、見たことをずっと言葉にしている時もあり、また他人の会話に割って入ったり、相手の発言を遮って話してしまうことも多々あり、社会適応の問題が心配でした。

注意欠陥

家で何かをしている時に言葉で指示が通らないことが多く、物事の切り替えがとにかく遅かったため、聴覚の情報処理の問題や注意欠陥を疑っていました。幼稚園の同級生からも「ケイ君は耳がきこえないんだよー」と言われたりしていて、心配でした。

癇癪・暴力トラブル

幼稚園時代に、同級生とのおもちゃの取り合いでのトラブルがちょくちょくありました。最初はお互い様のケンカトラブルで「まあ幼児だし」とも考えていましたが、年長になってから一度お友達に噛みついたと聞いて、「これは笑えない」と発達検査について調べ始めました。また、年長になるまで、眠たい時に特に機嫌が悪くなり、些細なことで泣きわめく、極度の負けず嫌いで、じゃんけんや簡単なゲームに負けただけで泣きわめくなどの問題がありました。サザエさんにじゃんけんで負けても不機嫌になるくらい、極端な負けず嫌いでした。

 

 

 

幼稚園で発達外来を受診しなかった理由

幼稚園児時代には、年長時の噛みつき事件をきっかけに、一度自治体の発達相談に行きました。しかし、そこで受けた発達検査では「社会性が少々低いがおおむね正常」という判定でした。

たしかに年少、年中でかなり心配していた上記の問題も、年長になると少しずつ改善の兆しが見られていました。多動傾向はあっても教室での立ち歩きはなく、運動会や学芸会などのイベントにも参加できていて、年長時にはリレーを走ったり、劇で重要な役を演じたりしていました。お友達とも遊べていて、発達外来へ行くには煮え切らない状況だったのです。

小学校で悪夢のトラブル再発!と思いきや・・・

小学校に上がってしばらく経ち、意外と問題なくやっている様子に安堵していた時のこと・・・突如、登下校班メンバ―との暴力トラブルの話が持ちあがりました。

聞けば、うちの子から手を出しているとの訴えが複数名からあるとのこと。ケイに聞くと、「思わず暴力を振るってしまった」などと言うので、ついに意を決し発達外来を受診することになりました。

しかしこの暴力トラブル、話とは違う真実が発達外来受診後に判明するのです・・・。実は、ケイは自分から暴力を振るってはおらず、上級生を含む登下校班のメンバーに集団で蹴る殴るを含めたいじめをされており、我慢できなくて振り払ったり、蹴り返したりしていたのでした。

加害者の子たちが嘘の報告でケイに責任転嫁を図る一方で、ケイは私たちとした「暴力を振るわない」という約束を破ったことに頭がいっぱいで、事の経緯をうまく説明できなかったのです。

この件は学校にきちんとした調査を依頼し、その後速やかに解決することができましたが・・・ならうちの子は発達外来行く必要なかったんじゃない?とモヤモヤしなくもないです。

しかしまあ、前から心配な特性がいくつもあったことは事実。それに、診断が出ようが出まいがケイの特性は目立ちますし、受診したことでケイの認知能力の強みが明らかになったので、まあ、結果オーライということなのでしょう。

それと、一切言い訳せずに「約束を破った」ことを話したケイの誠実さに触れられたことも、今回のトラブルの収穫と言えば収穫でした。まあこういう正直さはアスペあるある的側面もあるのですが、そんなことは気にせずに、大切にしていきたい特性だと思いました。

そして、最終的に我慢できず暴力でやり返してしまったとは言え、理不尽な暴力にすぐ爆発せずに耐えられるほど、ケイが情緒面できちんと成長していたことに、やはり深い安堵を覚えずにはいられませんでした。この調子で、凹特性が段々目立たなくなっていくといいのですが・・・。